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令和7年11月24日発行 第3577号 掲載

ヤンマーアグリジャパン:稲作好調、投資後押し/北海道特集

 ヤンマーアグリジャパン(株)北海道支社(佐藤学支社長)は、「ヤンマー秋の展示会」を10月16、17日の江別・岩見沢合同展を皮切りに、同29、30日の栗山支店、11月5、6日の富川支店、同12、13日の厚真支店、同18、19日の十勝合同展示会(アグリアリーナ)、同26、27日の北見支店(サンドーム北見)と計6カ所で開催し、来季に向けた機械投資の情報提供や販売促進活動を行っている。
 今回、厚真支店(北海道勇払郡厚真町本郷195番地5)の同展示会にうかがい、管内農業の現状や同支店の取り組みなどを取材した。
 厚真支店のある厚真町は、総面積の7割を占める森林からの豊かな水資源を利用した米作りが盛ん。また、小麦、大豆、バレイショ、テンサイなどの北海道の畑作4品や、ホウレンソウ、イチゴ、花きなどの施設園芸、酪農畜産なども行われており、それぞれに営まれている。
 若狭乃人支店長は「営農の割合がそれぞれ3分の1ずつあり、栽培作物が多様な地域」と話す。
 今回の展示の目玉としては、ジョンディア社製自走式スプレヤー「JD―R4150・05」を同支店では初めて実機展示した。また、実演会場も設け、ジョンディアのトラクタ「6120M」を希望者が試乗できるよう体制を整えた。
 地域の多様なニーズに応えるべく、大小様々なヤンマー製トラクタや田植機、コンバイン、野菜移植機や各種輸入作業機など、合わせて約30台を展示したことに加え、やまびこ、丸山製作所、山本製作所、スガノ農機、ニコン・トリンブル、三陽機器、ノブタ農機、ケルヒャージャパンなどの国内関連メーカーの製品を揃え、来場者を迎えた。また、ジョンディアグッズを取り扱うトレーラーショップも出展し、PRした。
 若狭支店長は展示会の意図を「来場目標は管内の3割を見込んでいる。農家の皆様に足を運んでいただき、機械に触れ、ご覧いただくことを目的としている」と述べている。
 管内農家の作況を聞くと「水田は平均すれば平年並み。畑作は平年並みから若干下回るようなイメージ。酪農は資材関係や餌代の値上がりが響いている。乳価が高くなってきてはいるものの、経費が上がっている分、利益としては残りづらいのかなと感じる」と教えてくれた。そのため、機械の動きの面でも、水田農家は米価の上昇を受けて、比較的活発ではあるものの、畑作や酪農畜産では、ここ数年で比較すれば平年並みといったところだった。
 展示会後は、大方収穫も終わってきている農家の元を訪問し、セールス担当者は来季に向けての見込み需要を掘り下げたり、サービス担当者は冬の間に点検整備を受け入れ、来年作への準備を進めていく。「今年は、点検整備が多い。特にコンバインの整備が目立つ。今秋は圃場条件が悪く、倒伏などもあって、機械に無理がかかっていた。そのあたりが要因だろう」(若狭支店長)とのことだった。
 猛暑の影響についても、「麦にしても米にしても、またブロッコリーにしても影響があった。病気がついたり、暑さで一気に登熟してしまうなどで、特に麦では品質低下を招く要因となった」と述べた。また、バレイショは全道の例にもれず小玉傾向だった。ビートはややばらつきがあり、農家によって平年並みのところ、小ぶりだったところなど、様々だった。
 会場内の現場担当者にも話を聞いた。
 技術担当の田村優也主任は「米価高騰の影響で稲作農家を中心に点検整備台数もかなり上がってきている。各サービス担当者は整備機を常に複数台抱えているような状況で、仕事は充実している」と笑顔をのぞかせた。一方で、酪農畜産農家の需要が冷え込んでいるため、結果的には平年並み程度ではないかとのことだった。
 出展していた関連製品メーカー担当者は「稲作農家の調子が良い。9月、10月には、それがかなり顕著に投資意欲に現れた。皆さん、昨年よりも早めに動かれている。突然収入が増えて、税金対策が間に合わなかった人も多かったので、それを見越して準備している方が増えたのかもしれない」と述べている。

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