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令和7年11月24日発行 第3577号 掲載

ISEKI Japan 北海道カンパニー:国産インプル3割増/北海道特集

 ISEKI Japan(株)北海道カンパニー(土屋勝社長)は、秋の展示会を10月8、9日の興部会場からスタートさせ、15、16日の北見会場(サンドーム北見)、22、23日の空知中央会場、24、25日の天塩会場、11月6、7日の中標津会場、13、14日の帯広会場(アグリアリーナ)と行ってきた。今回、帯広会場にうかがい、現地の様子を取材した。
 アグリアリーナの外には実演会場を設け、トラクタTJW1233などの実演を実施。アリーナ内には井関製のトラクタやコンバインのほか、クローネ、アマゾーネの大型輸入機械や作業機、国内メーカーの作業機や関連製品など60台以上を展示した。会場正面中央には自社製トラクタを馬力帯ごとに並べ、中型から大型T8Sトラクタ(265PS)までを揃えた。入口付近両側にアマゾーネの大型自走式スプレヤーやクローネの大型自走式モアコンなどをはじめとした輸入機械を配置。会場奥には国内関連メーカーの製品を並べた。来場者も多く、家族連れの姿も散見され、盛況の様子であった。
 道東営業部の菅原拓師部長は「今回の来場者数目標は1500名。初日は600名ほど。本展の実績目標は2億円に設定し、目標は達成の見込み。今年の春、十勝地区家畜市場の移転新築工事が終わり、アグリアリーナの会場が確保できたこともあって、ここでの開催は十数年ぶり。屋根付きの会場で、来場される皆さんにはじっくりと機械を見ていただきたい」と述べた。
 今回の展示の特徴を聞くと「輸入製品は為替の影響もあって相対的に高くなっている。動きも鈍っているため、例年より自社のコンバインや国内製品の割合を増やしてPRしている」と話す。また、これまで拠点敷地内で行っていた展示会場では実演スペースが確保できなかったが、今回はアリーナ外でロボットトラクタ等の実演や試乗、NTTeドローンの実演なども実施することができた。
 十勝周辺の生産者の状況は「全体的には芳しくない。資材の高騰、高止まりがかなり響いているように思う。締めてみるまで収支がわからないというのが現実のようだ」とのことである。
 作物については、夏の干ばつや高温などでイモやビートは小ぶり。猛暑ではあったが、秋に急激に冷え込んだため、ビートの糖分はそれなりに出たようである。麦の収量はそれなりに穫れていたが、実が膨らまない細麦傾向のものがあり、品質が良くなかった。豆類は帯広中央地帯の気温が高すぎて、これまで気温が低かった地域が適温となり、普段あまり穫れなかった中央地帯外側周辺の地域で収穫量が増えるという現象がみられた。豆類は収量も価格も安定していた。ナガイモも良作だった。タマネギは水分が足りず不作気味。気候変動による栽培地域の変化も顕在化している。
 「農家の間でも、真剣に『高温に耐え得る作物を何か考えなきゃだめだ』という話をしている」(菅原部長)とのことだ。酪農畜産関係も投資意欲が上がるまでには至っていない。
 機械の動きとしては、輸入製品が鈍い一方、国産インプルメントなどが好調で、対前年比130%で推移。本機の動きは平年並みから微増程度の動きとなっている。
 「大型輸入機械ではなく、120~130PSクラスの製品が中心」と菅原部長。コンバインは豆類の傾向変化に伴い、中央部周辺地域での販売が伸長している。
 また、輸入製品の需要テコ入れのために、実演の回数を増やしたり、適宜キャンペーンなども行いながら、在庫を減らしていきたい考えだ。
 来場していた生産者にも話を聞いた。帯広市内で50ヘクタールほどを営農する40代男性畑作農家は「作柄は良くない。小麦、小豆はまあまあ。ビートはまだ全部出ていないので確定ではないが、こちらもまあまあ。平年並み程度。ジャガイモは悪かった。干ばつが長く、猛暑だったことが原因。イモは小ぶりで奇形も出て、かなり足を引っ張っている。資材高騰の影響もあり、今年の畑作農家はかなり厳しいのではないか。猛暑の影響も毎年のことになってきている。散水をやるところも多少はあるが、うちは設備もないし、今のところ猛暑や干ばつに対する対策もないので、お天気まかせ」と述べていた。

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