MENU
令和7年11月24日発行 第3577号 掲載

進む木質バイオマス対応/みやぎ2025林機展から(5)

 一般社団法人林業機械化協会と宮城県の共催による「みやぎ2025森林・林業・環境機械展示実演会」が10月5日、宮城県石巻市で開かれ、1万人の来場者を集めた。過去最多の91の企業・団体が出展し、ハーベスタ、フォワーダといった高性能林業機械をはじめ、造林関連機械、通信、車両関係など幅広い製品をPRした。今回は、林機展でもメーン展示機、注目機種となっている木材破砕機などの木質バイオマス関連機器を展示した企業のブース内容を振り返る。
 緑産は新開発した国内製造のコンパクトチッパー「REX―One」を初披露し、実演で来場者の興味を引き付けた。228PSのエンジンを搭載したクローラ自走式。シンプルな機構や移動性の高いコンパクト設計が特徴だ。
 コンピュータ制御システムを排除し、手動式機構を採用することで、メンテナンスが簡単にできるようにした。クローラ自走式とブロアー排出方式を採用しており、重量を最小化。山土場での現地破砕に威力を発揮し、狭小地や未整備の現場でも活躍する。
 オカダアイヨンは間伐材・未利用材の切削チップ生産マシーン「ログバスター LB―405C」を展示した。ドラム式ナイフの搭載で、木質燃料や木質バイオマス発電用切削チップを安定的に生産する。エンジン直動式なので高破砕力・高効率にチップを生産できる。排出シュートでチップの排出方向を変更できる。
 トラックへの直積みにも対応しており、強力かつ速度調整可能な材料供給装置によりチップ品質の調整ができる。
 リタプラスはKESLA社のハーべスタを並べた他、MUS―MAX社のウッドターミネーター自走式切削チッパーを紹介した。長時間使える上に、何度も研磨できるナイフを使用。使い捨てナイフを使うよりもコストを削減でき、より高品質なチップ生産を実現。
 シンプルなコントローラで簡単操作。業界最高の燃費性能(同社)で環境への配慮も忘れない。安全にメンテナンスを行えるように、ほとんどの作業が立ち姿勢でできる設計になっていることも魅力の一つだ。
 ラブ・フォレストは移動式中型チッパ「Heizohack HM6―300VM」を展示した。投入丸太の最大直径300ミリ。6枚刃のドラム式。動力は水冷ディーゼルで、自重3500キロ。脱着式フレームで脱着可能、荷物として運搬できる。回転リングでチッパが360度回転するようになっている。排出シュートの方向は電動で回転し、油圧で上下できる。
 国内の粉砕機メーカーである大橋は、小型から大型まで3機種で実演。丸太や枝葉・竹の粉砕に能力を示した。
 日比谷アメニスは高耐久透湿防水シート「Top Tex200」を紹介した。枝条・バークなどの木質バイオマスの品質保持・向上に寄与する。チップ利用者の増加によってバイオマス燃料は供給不足だが、年間1100万トン発生する枝条の利用率は38%にとどまっている。枝条は水分量が多くて運搬しづらいという欠点がある。
 Top Texは生で野積みした枝条チップの上にシートをかけるだけで、効率よく乾燥させる。雨水を防止し、発酵熱で乾燥を促進、湿気を外に逃がす。

カテゴリー別最新ニュース