MENU
令和7年11月24日発行 第3577号 掲載

最先端農業EXPO、農業高校とコラボ/宮城ヤンマー商会

 (株)宮城ヤンマー商会(佐藤一馬社長・宮城県仙台市若林区古城3の10の33)は14、15の両日、宮城県色麻町の加美農業高等学校圃場で「加美農コンソーシアム最先端農業EXPO」を初開催し、多くの来場者で盛況だった。
 会場には最新のスマート農機がずらり。トラクタ、コンバイン、田植機、ラジコン草刈機といった農業機械約100台が並んだ。機械の展示実演を見るだけでなく、実際の圃場で運転することができるとあって来場者は興味津々のようすだった。
 宮城県内で普及が進んでいる乾田直播の機械化一貫体系をPR。バーチカルハロー、ケンブリッジローラー、グレンドリル、スリップローラーシーダーといった関連機械を用意し、試乗体験で性能を体感した。
 この他、農薬散布用ドローンや除草剤散布ボートの実演を披露。農作業安全啓発コーナーには「傾斜角体験トラクタ」が登場し、農作業安全の大切さを伝えた。2日目は生徒が育てた野菜を使った料理を来場者に振舞った。
 宮城ヤンマー商会と生徒が一緒になって企画・運営を進めた。会場では生徒がスタッフとなり、受付で来場者を案内したり、同社の従業員の説明を受けながら農業機械の運転をしたりした。
 直進アシスト田植機の操作方法を学んだ加美農高2年の泉田陽斗さんは「アクセルを踏むだけで真っすぐ前に進んだ。操作性や乗り心地の良さを実感した」とコメントした。
 EXPOは学校と地域産業が連携することで、未来人材を育てる目的で開催。宮城ヤンマー商会は加美農高で出前授業を実施しており、田植えや稲刈りなどの実習時に農業機械を提供してきた。
 佐藤社長は「スマート農機は生徒からの関心が高く、楽しんで乗ってくれるのが嬉しい。EXPOの開催を通じて、農業の未来を共に考え、1人でも多くの人に農業に関心を持ってほしい」と話した。
 加美農高は全国第2位の校地面積(81万3457平方メートル・東京ドーム約17個分)を誇る。船形山を望む豊かな自然環境の中で、実際の農業経営的体験を踏まえた学習を進めており、全校生徒144人が学んでいる。
 2024年度からは文部科学省「マイスター・ハイスクール普及促進事業」の指定校になった。同事業は、地域における産業界と専門高校の連携体制構築を通した産業人材育成のための教育充実を目指す取り組み。
 千葉隆教頭は「6年ほど前から宮城ヤンマー商会とつながりがあり、実習で機械を使用している。これだけ多くの機械が一堂に集まることはなく、貴重な学びの場だ。機械の性能を体感するとともにスマート農業の意義や役割などを肌で感じてほしい」と話した。
 加美農高の卒業生で、現在は色麻町で米を栽培している男性は「生徒の生き生きとした姿を見ることができた。食は命の根幹。少しでも多くの人に農業に親しんでもらい、農業人口を増やしたい」と述べた。

カテゴリー別最新ニュース