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令和7年11月17日発行 第3576号 掲載

30回記念のテクノフェスタを開催/日本農業食料工学会

 一般社団法人日本農業食料工学会(飯田訓久会長)は7日、さいたま市北区の農研機構農業機械研究部門で、第30回テクノフェスタを開催した。30回目の節目を迎えた今回は「スマート農業におけるモデルベースデザインの活用」をテーマに掲げて、自動車及び乗用トラクタの安全性に係る研究事例を基調講演。また、開発特別賞ならびに開発賞の受賞講演、農業機械部会をはじめとする3部会の分科会も実施され、産学における農業機械に関する最新の取り組み・知見が披露された。
 テクノフェスタは農業機械に関係する技術者、研究者の技術力の向上ならびに交流と親睦のために平成8年から始まり、今回で節目となる30回目を迎えた。開会にあたり挨拶した飯田会長は、30回と非常に長く続いており、形は様々変わっているが本学会のとても重要なシンポジウムであるので、今後も皆様の参加と支援のもと続けていきたいなどと語った。続いて副会長を務める農機研・長崎裕司所長が挨拶し、集まった参加者に謝意を述べた。
 シンポジウムは午前に基調講演として「自動車におけるモデルベースを活用したスマート安全の取り組み」(東京農工大学大学院工学府スマートモビリティ研究拠点・教授・ポンサトーン・ラクシンチャラーンサク氏)、「農業のスマート安全におけるモデルベースデザイン―トラクタ用ドライビングシミュレータの活用―」(東京農工大学大学院農学研究院・特任教授(名誉教授)・酒井憲司氏)の2題を実施。
 ポンサトーン氏は交通事故を予防するスマート安全技術として、氏らが開発している運動制御システムを紹介。交通事故は実物を用いた模擬実験ができないことから、車・ドライバー・道路環境の3つのデジタルツインを構築してモデルベースを用いたコンピュータ上のシミュレーションを進めていると説明。例えば一般道の無信号交差点や商店街における自動運転、高速道路の合流地点などを想定してバーチャル環境を作成し、実験車両でアルゴリズムの作動確認などを行い、事故を起こさない制御システムの開発を目指しているとした。午後は開発特別賞・開発賞受賞講演と、農業機械部会、生物資源部会、IT・メカトロニクス部会による分科会を実施した。
 開発特別賞は(株)クボタ・藤田敏章氏が「アグリロボコンバインDRH1200A―A」を講演。開発賞は井関農機(株)・川端英臣氏が「コイン精米機CP420、CPH420の開発」、小橋工業(株)・滝口貴智氏が「スピードハローソニックSHV280」、ヤンマーアグリ(株)・山下直人氏が「ラジコン斜面草刈機YW500RCの開発」を講演した。

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