ADERIZなどを表敬、日本の機械化支援に期待/機械で拓くアフリカ農業(7)

AFICATコートジボワール視察の連載7回目は、前回に引き続き、同国のAFICAT委員会メンバー機関を表敬訪問し意見交換を行ったもようを紹介する。既報の通り、AFICATはJICAが推進し、アフリカ諸国における先進農業技術の導入促進を官民連携で実施する事業であり、対象各国では現地活動の実施部隊や日本企業の受け入れ、問い合わせ窓口としてAFICAT委員会を設立している。コートジボワールでは農業省、米政策の実施機関であるADERIZ(コメセクター開発機構)、民間セクターの代表であるCCI―CI(コートジボワール商工会議所)を中心に、様々な機関がAFICAT委員会に参画している。今回の視察では、そのうち農業省、ADERIZ、CCI―CIを表敬訪問して意見交換を行った。視察1日目には、アビジャン市内にあるADERIZ、CCI―CIを表敬した。今回のADERIZ表敬では、ヤクバ・ダンべレ総裁、ワタラ・ニレジエ副総裁をはじめ10名の職員が対応してくれた。ヤクバ総裁は視察団の訪問を歓迎したうえで、「AFICATの今回のミッションが非常に重要であることを認識した。我々としても大変嬉しく思う」などと挨拶した。その後、今後AFICATを通じて解決すべき課題などについて意見交換を行った。ADERIZからは「AFICATはフェーズ2に入ったが、様々なことが始動したフェーズ1はたくさんの学びがあった。新フェーズに入った現在は、地域で機械化を進めていくためにも、日本企業がどのようなソリューションを提供してくれるかが重要になる。日本製農業機械の品質や価格についてや、いかに米の自給を実現できるかについてなど相談したい」などと要望が寄せられた。また、「この地に初めて導入された日本の機械が40年経った今でもまだいくつか稼働している。日本は我々のニーズにしっかり応えた協力をしてくれており、大変感謝している。今後も様々な協力をお願いしたい」、「我々が進めている稲作戦略のうち機械化は非常に重要であり、機械化によって長期的な米の自給自足が可能になる。皆さんの支援を受けながらより迅速に機械化を進めていきたい」などの意見が示された。視察団との意見交換では、▽日本製農機を生産者に届けて、使い続けてもらうには、農機販売店をはじめ修理・整備するネットワークが必要▽作目や地域によって多様性があることから、この国に合った機械の再設計が必要ではないか▽コートジボワールにも国産の農機メーカーが必要だと思う▽日本では新しい農業機械化の動きとしてロボット化や無人化が進んでおり、コートジボワールでもいずれそうなるのでは▽生産者の課題として重労働や低収入がある。軽労化や収入増に向けてやはり機械化が重要になる▽機械の効率的活用のためにも、基盤整備や灌漑設備の設置などが必要だが、農家にはその資金がない。商工会議所として灌漑整備の支援を政府に提案していきたい▽日本の技術や製品品質については非常に信頼が高い。日本の農業・農業機械技術についてコートジボワール側で情報を取得できるネット上のプラットフォームを構築できないか。また、Web会議を活用して両国で意見交換ができないか▽コートジボワール内で米セクターに対する関心が低く、民間企業の関心をいかに米に向けるかが課題―など、両国の立場から様々な意見が交わされた。









