米生産意向アンケート、来年増産は3割/米関連特集

農林水産省はこのほど、米生産者向けの生産意向アンケートの調査結果を取りまとめて発表した。これは今後の米政策を検討するに当たり、今年6~8月にかけて、米の生産者(販売農家、農業法人その他経営体)を対象に、今後(来年・5年後・10年後)の米の生産意向等に関するアンケートを実施。20~80代の幅広い年齢層から8095件の回答を得た。
調査結果概要を見ると、来年の主食用米生産については「現状維持」が56%で過半数を占め、次いで「増やしたい」は29%、「減らしたい」が4%となった。
増やしたい人に対して増やしたい面積を聞いたところ、「1ヘクタール以上3ヘクタール未満」が最多となり、次いで「1ヘクタール未満」、「3ヘクタール以上5ヘクタール未満」などとなった。増やしたい品目は主食用米(国内向け)が断トツでトップ。増やしたい理由については、「販売価格が高いから」44%が最も多く、「既存の集荷業者からの引き合いが強いから」18%、「新しい集荷業者等からの引き合いがあるから」10%、「その他」28%となった。
そのうえで、主食用米の増産にあたっての課題は一番多いものから順に「米価の安定が必要」、「機械装備の増強が困難」、「農地周り(畦畔、水路等)の管理が困難」、「農地の集約化や大区画化が進んでいない」、「労働力の確保が困難」、「肥料、農薬等の生産資材の確保(特に価格の安定)」、「農地の確保が困難」―などがあげられた。
一方、5年後の生産意向については、「現状維持」が46%で最多となり、次いで「増やしたい」32%、「わからない」11%などとなった。10年後の生産意向については、「現状維持」が36%で最多となり、次いで「増やしたい」24%、「わからない」23%などとなった。また、「増産したい」回答は5年後で32%、10年後で24%となり、その割合が減少。一方で、「減産したい」「止めたい」と回答する者は5年後で11%、10年後で18%となり、その割合が増加している。5年後・10年後とも、増やしたい品目については主食用米(国内向け)が断トツでトップを維持した。
他方、増産・生産継続を図る上では、来年の課題に引き続き、5年後・10年後ともに、「労働力の確保が困難」、「機械装備の増強が困難」、「農地周りの管理が困難」、「米価の安定が必要」等が課題であるという回答が多くなっている。
また、アンケート回答者の属性や営農状況をみると、「担い手に該当する」が58%、「しない」が36%。令和7年産主食用米の作付け面積の対前年比較は、「変わらない」59%、「増やした」34%、「減らした」6%などとなった。主食用米の作付けを増やさなかった理由は、「労働力が足りない」が最多。そのほか「価格が安定しない」「協議会の生産の目安を守るため」などの回答がみられた。
主食用生産コストの把握については「主食用米について肥料費等の費目ごとのコストを把握している」44%、「経営全体としては肥料費等の費目ごとのコストを把握している」34%、「コスト全体は把握しているが、肥料費等の費目ごとには把握していない」15%などとなった。
令和6年産の主食用米の主な販売先はJAが53%で過半数を占め、次いでJA以外の集荷業者21%、消費者13%などとなっている。









