市場の概況:農業産出額5438億円/鹿児島県特集

農林水産省が発表した23年の鹿児島県農業産出額は5438億円(前年比6・3%増)で、22年に続き過去最高を更新し、7年連続で全国2位となった。ブロイラーの産出額が1067億円と、初の1000億円台を達成し、前年より178億円増加となった。加えて鶏卵も123億円増加となるなど鶏が好調。また、野菜が前年より42億円増加した。カンショ(サツマイモ)は焼酎など加工用の取引価格が上がり195億円と、前年より31億円増加した。一方で、肉用牛は前年より20億円減少して1208億円となり、北海道の1224億円に抜かれ全国2位になった。
上位品目は、肉用牛が1208億円で1位。以下順番に、ブロイラー(1067億円)、豚(910億円)、鶏卵(439億円)、カンショ(195億円)、米(173億円)、茶(生葉)(140億円)、サトウキビ(137億円)。
生産農業所得は1534億円で前年より41億円増加となったものの、農業産出額に占める生産農業所得の割合は28・2%と全国最下位。鹿児島県は畜産の割合が約7割と高く、経費高騰が課題だ。
塩田康一鹿児島県知事が7月に行った定例会見において、24年度の県産農林水産物の輸出額は前年度から約104億円増加し、約471億円だったと報告した。畜産物については、和牛肉の需要の高まりに加え、円安の影響もあり、約176億円(前年度比20%増)となった。23年に比べると、25年の子牛価格は上昇傾向にあるが、21年の高値を付けた水準には、まだまだ届かない。和牛の輸出増は喜ばしいニュースだが、飼料や資材高騰をカバーするなど、県による収益性改善の取り組みがより一層必要だ。









