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令和7年11月10日発行 第3575号 掲載

初冬直播き栽培発信/青森県農林総合研究所が研修会

 地方独立行政法人青森県産業技術センター農林総合研究所は10月28日、青森県黒石市の同研究所研修室で「水稲初冬直播き栽培研修会」を開催した。これには会場・オンライン合わせて約100人が参加した。
 水稲の初冬直播き栽培は、雪が降る前の初冬期に播種作業を行う乾田直播栽培。春に集中する農作業を分散させることで、経営規模の拡大や生産者の作業負担を軽減させる効果が期待できる。
 また、今年のように春の雪解けの遅れや降雨が多いことによって、春作業を行うトラクタが水田に入ることができないような場面にも対応可能。研修会は農業現場での普及に向けて初冬直播き栽培技術を周知する目的で開催した。
 まず、農林総研の野沢智裕所長が「各地で実演を積み重ねて成功事例や知見を共有することが、技術の確立につながる」と挨拶。次に、農林総研作物部の木村利行研究管理員が「青森県の直播栽培の現状と初冬直播き栽培の概要」と題して講演。経営の大規模化が進む中、春季の農繁期に行う作業を前倒しする技術のニーズが高まっていることを紹介した。
 初冬直播栽培のポイントは▽播種した種子を越冬させ、越冬種子の生存率を高める▽越冬種子を出芽させる―ことであり、初冬直播き栽培に取り組むためには、乾田直播栽培の基本技術を習得している必要があると強調した。
 また、農林総研作物部の及川聡子研究員が「青森県に適した初冬直播き栽培技術」について発表した。
 ロータリーシーダーの特徴や初冬直播き栽培の作業体系、播種量、圃場の準備、施肥体系、水管理、雑草管理などでの重要項目についてスライドを示しながら解説した。
 この他、省力・低コスト技術やスマート農業を取り入れた先駆的な経営を進めている(株)ミウラファーム津軽(弘前市)の導入事例を紹介。三浦裕行代表取締役らが登壇して参加者からの質問に答えた。

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