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令和7年11月3日発行 第3574号 掲載

ゴルフ場ルポ①我孫子ゴルフ倶楽部:省力化と質向上を両立/芝管理・緑化資機材特集

 一般社団法人我孫子ゴルフ倶楽部(三田芳裕理事長・千葉県我孫子市岡発戸1110)は、1930年に平等で自由、そして民主的をモットーとし、我孫子の自然が育むリベラルな精神を体現するゴルフコースとして誕生した。コースは、第1回日本オープンゴルフ選手権に優勝した赤星六郎氏によって設計された。今年5月に同倶楽部のフェアウエイ管理にバロネスの無人5連リールモアULM272が導入され、フェアウエイのコンディションの向上はもとよりゴルフ場全体の環境の質向上につながっており、作業の省力化・効率化などに貢献している。新しい技術・機器で、常にコースに磨きをかける高田則幸グリーンキーパー(GK)と、機械のメンテナンスを担当する成嶋義明氏に利用状況を伺った。
 我孫子ゴルフ倶楽部は1930年にオープンし、創立95年を迎える歴史あるゴルフ場だ。倶楽部の掲げるモットーは「平等で自由、そして民主的」。コースの生みの親である、第1回日本オープンゴルフ選手権に優勝した赤星六郎氏の精神を受け継いでいる。
 2012年にはコース生誕100年を見据え、アメリカで年間最優秀設計家賞の受賞経歴もある著名な設計家ブライアン・シルバ氏と、共同設計者カイ・ゴルビー氏の手による大規模なリノベーションが行われた。2017年に女子オープンが開催されるなど、関東屈指の名門コースである。
 同倶楽部の敷地面積は63万平方メートル。そのうちフェアウエイが12万5000平方メートル、グリーンが1万1000平方メートル、ラフが25万平方メートルで、芝面のみの面積は42万平方メートルとなっている。
 歴史あるコースを、同倶楽部コース課の高田則幸GKをはじめとした職員およびパート15名のスタッフで管理している。
今回は、高田GKと機械のメンテナンスを担当している成嶋氏に、コース管理の状況を伺った。
 1日のスケジュールはミーティングから。同倶楽部ではスケジュールをパソコンで作成し、モニターに映して各々の仕事の確認を行う。「これまではホワイトボードに1日のスケジュールを書いていたが、毎日書き直す必要があり、汚くて見づらかった」と、高田GK。現在は変更も簡単にできるため、ストレスなく確認できるという。
 日中はコースを清掃し、プレーヤーに支障がないよう、ラフや樹木の周囲などを刈る。プレーが終了したホールから、フェアウエイ、セミラフ、グリーン周りのアプローチなどの芝を刈る。
 フェアウエイの刈り取りは、(株)共栄社(本社=愛知県豊川市)が製造する無人5連リールモア「ULM272」を使用している。今年5月にバロネス関東(株)(東京都足立区入谷5の7の8)から購入し、導入した。
 稼働状況は毎日9ホールずつ作業を行い、2日で全ホールを刈る。14時ごろ、プレーヤーの最終組が通過したホールから作業をスタート。22時過ぎまで、約7時間で9ホールのフェアウエイの刈り取り作業を行う。
 これまでフェアウエイを刈るのには乗用モアを3台使用し、その他ブロアを使用するため、作業に4名が必要だった。
 「日が暮れる前に作業を終わらせなくてはと慌ててしまうため、ついついスピードを出してしまい、刈り残しや事故の危険性もあった」という。
 ULM272の導入後は「時間に余裕ができるため様々なところに気が回り、ゴルフ場全体に手入れが行き届き、良い影響をもたらしている」と高田GK。プレーヤーからも、同倶楽部に対する評価が高まっている。
 コースの質が向上したうえに、スタッフの残業が減り負担が軽減していることから、来年、もう1台導入する予定だ。
 同倶楽部では、ULM272のほか、グリーンモア、3連モア、散布機などを使用しており、ほとんどの機械がバロネス製品だ。
 高田GKは「バロネスは特に刃が高品質で丈夫、刈りの質が抜群に良い。これまで使ってきたものは、数ホール刈ると刃の状態を確認しなくてはならないものもあった。しかし、バロネスの刃は作業の最初と最後の刈り上がりの差がほとんどなく、安定している」と、絶賛している。
 また、メンテナンスを担当する成嶋氏は「機械のクオリティやメンテナンスのしやすさ、トラブル・故障の少なさから信頼のおけるブランドである」と、太鼓判を押す。
 同倶楽部を担当しているのは、バロネス関東営業部の高栖正寿課長だ。
 「とにかく対応が早い。作業で困ったことや、やりたいことを相談すると、すぐにそれに沿った提案をしてくれる」と、高田GK。また、成嶋氏は「開発担当者が直接話を聞いてくれる。欲しい部品を作ってくれることもあり、助かっている」と、高栖課長と同社の全力の対応を評価している。
 成嶋氏の前職は大工で、ゼロからものを作ることはお手のもの。そのため現場の作業に合わせた部品を自分で作ることもある。また、それを同社の開発担当者に見せ、改めて作製してもらったりもするという。成嶋氏は現場の意見を聞いてくれる同社の体制に、全幅の信頼を寄せている。
 高田GKに今後の目標を聞くと「創業100周年に向けて、コースの品質をさらに向上し、きちんと維持して、お客様に『またプレーしたい』と思われるコースにしたい」と語った。しかし今後、人手不足がますます深刻になる状況から、新しい機械や技術がカギとなる。
 「人手不足が深刻になる中、新しい人材を育てていかなくてはならない。そのためにもロボットやラジコンなど新しい技術や、省力化を実現する資材などを導入し、魅力ある仕事にしていきたい」とした。
 5年後の創業100周年に向けて高田GKと成嶋氏が目指す高品質のコース管理に、これからもバロネスの製品が貢献していくに違いない。

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