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令和7年11月3日発行 第3574号 掲載

市場の動向:点検・整備に力点/山口県特集

 県の農機市場は昨年から続く米価の高止まりの背景もあり、生産者の農機の更新意欲は高まっている。離農した農家が田んぼを引き続き維持するためにトラクタを新たに購入する事例もあるようだ。一方、JA全農を含めて、各農機メーカーの販売会社は中・小規模農家層への農機拡販に苦戦していることもあり、農機のアフターサービス(点検・整備など)に一層の力点を置いている。
 県全体でみるとトラクタは20馬力前後(大規模農家は60馬力前後)、田植機は4条植え、コンバインは3、4条刈といったクラスが主流となっている。本機(トラ・コン・田)以外の荷動きをみると、保冷庫や色彩選別機が活発な動きをみせた。これら製品は現在注文があっても入荷待ちの状況が続いている。
 また、中山間地域が多いことや、日常の営農、離農後の田んぼの維持管理で使う草刈り関連製品の需要が高い。特に昨今の異常な猛暑により、夏期の草刈りは早朝や深夜に行うことが多くなった。そのため音の静かなバッテリー式の刈払機がこれまで以上に注目を集めている。そのほかでは自走式の草刈機、フレールモア、ラジコン草刈機の荷動きもある。
 田植えの作業を省力化する乾田直播の試みも県内で少しずつ増えている。これに伴い、粗耕起で使うスタブルカルチや土の高さを均平にするレベラー、高精度の播種機といった作業機の導入も進んでいる。県内では瀬戸内海沿いの干拓地あたりで乾田直播を行う大規模法人農家がいる。しかし全体的にはまだ少なく、2~3年かけて実証するなど、手探りの状況である。

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