更新作業機「YPA001」来春発売/ヤマキチエンジニアリング

ヤマキチエンジニアリング(株)(藤井太加男社長・兵庫県姫路市香寺町須加院160)は、フェアウエイおよびグリーンの更新作業機「YPA001(ピボットエアリファイア)」を開発・製造し、2026年の春に発売を始める。同機は同社のオリジナル製品であり、エアレーションを時短かつ効果的に行う。タインの耐久性は高く、芝草に優しい幅広のウレタンタイヤを採用している。また、同機のカラーは全てブラックで統一されており、これまでのゴルフ整備機器に使われる鮮やかなカラーと一線を画している。
YPA001(フェアウエイ用)は、ウレタンタイヤが付いた台車と、タインが付いた4つの回転ドラムユニットで構成されている。1つのドラムユニットには122・5ミリの間隔(ピッチ)で12本のタインが1周するように付いており、これが3列ある。つまり計144本のタインでエアレーションを行う。
繰り返す作業でタインが摩耗した場合、144本あるタインを1本ずつ交換するのは時間と労力を要する。そこで同機のドラムユニットを12角形にした。角形にすることで横列3本を同時に交換することができ、作業性を向上させた。
一方、同機のグリーン用はタインのピッチを縮めるために100ミリとした。そこでドラムユニットは18角形にして、3台のドラムユニットになった。なお、グリーン用のドラムユニットはフェアウエイ用のそれと交換できる。
藤井社長は「このような構造からYPA001の見た目はまるで毬栗(いがぐり)のようだ」と笑顔をみせる。続けて「従来機では穴をあけて抜いた時に芝草が外にばら撒かれる。一方、同機によるエアレーションではタインが土に入り、次のタインが回ってきた時に、ところてんのように芝草を吸い上げ、ドラムの中に入っていく」とその特徴を話す。
また、タインは耐久性の高いものを採用しており、藤井社長は「使い方にもよるが、弊社のタインは1年はもつと思う。従来機は1列に並んだタインを上下に動かして穴をあける。一方、前述の通りYPA001のタインは横12列に並び、12角形のドラムユニットが回転して穴をあける。従って単純計算で従来機より12倍の耐久性があります」と話す。
さらに台車部のウレタンタイヤは同社独自の技術により、グリーン上を走っても芝草を傷めにくいものとなっている。そのためYPA001によるエアレーションではフェアウエイとグリーンの芝草の状態を気にせず作業に集中できる。
藤井社長は「同機の台車は単独でグリーンローラーとしても使える。例えばグリーン上に台車を走らせたあとでボールのスピードを計ると、スピードは平均1・5~2フィート速くなる」と話す。
続けて「今回の新製品はフェアウエイを含めた作業機だが、今後、弊社は基本的にグリーンでの作業を活性化させていきたい。グリーンに特化した作業機の開発・生産です。ゴルフ場のグリーンキーパーの皆様をはじめ、現場からあがる声をしっかりと受け止め、今後の製品開発につなげたい」と力を込める。
【仕様】
▽型式=YPA001 ▽名称=Pivоt Aerifier(ピボットエアリファイア)
▽機体寸法=全長2990×全幅1710×全高2330ミリ
▽乾燥重量=約700キロ
▽エンジン=バンガード18HP
▽作業幅=1370ミリ ▽変速方式=油圧HST(無段変速)
▽走行速度=時速0~15キロ
▽タイヤサイズ(前輪)=直径360×480ミリ ▽同(後輪)=直径360×1200ミリ▽最小回転半径=1950ミリ









