市場の概況:農業産出額1636億円/埼玉県特集

埼玉県の2023年の農業産出額は、前年より91億円増の1636億円で全国22位。このうち野菜の産出額は768億円で半数近くを占める。中でもサトイモの収穫量は日本一。ネギやブロッコリー、カブの収穫量も全国2位を誇り、日本有数の生産地となっている。
県では「深谷ねぎ」「川越いも」「秩父きゅうり」など、埼玉ブランド農産物を推進。県オリジナル品種のイチゴ「あまりん」は「第3回全国いちご選手権」(日本野菜ソムリエ協会主催)で最高金賞に選ばれるなど、高い評価を得ている。
都心からも気軽に立ち寄れる地の利を活かして、観光農園や加工品開発も盛ん。県内の農産物直売所の売上げは510億円で全国3位、観光農園の売上げは全国6位の実績だ。
米の産出額は305億円で全国19位。県東部の早期栽培、中央・西部の普通栽培、北部の米麦二毛作など、地域条件に合わせて様々な稲作を展開する。近年、猛暑地域としても知られるようになり、「彩のきずな」をはじめ、暑さに強い米の開発・普及にも力を入れる。
元来、中小規模農家に支えられてきた埼玉県農業。高齢化や後継者不在などの影響で離農が進んでいるが、1圃場当たりの面積が小さく、担い手への集積率は33・8%に留まっている。それでも最近は、農家の法人化や大型化の動きが出てきており、大型農機の販売も増加傾向にある。









