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令和7年10月13日発行 第3571号 掲載

ロガーズ例会で技術確認/JLC in 鳥取特集

 2023年にエストニアで行われたWLCに日本代表として参戦した今井陽樹氏は、我が国のチェンソー競技会を牽引してきた1人であり、NPO法人ロガーズ(群馬県)の代表を務め、海外遠征を含めて自ら技量アップの鍛錬を重ねるとともに、林業者らの連携、仲間づくりにも意をおき、毎月、競技会に向けた練習会、勉強会を実施している。ちなみに同氏は、鳥取県で開かれたJLCで第1回、第2回と優勝を飾り、鳥取とは相性がいい。
 9月14日の例会には、2018年のノルウェー大会にジュニアクラス代表で参戦、以降、プロフェッショナルクラスで2023年(エストニア)、2024年(オーストリア)と連続して世界大会を経験している横山大蔵氏をはじめ、星野智也、川村岳、畠山直樹、黒岩英高の各氏、合計6氏が出席。黒岩氏以外は前回のJLC参戦者だが、星野氏は残念ながら抽選に外れ、今回のJLC参加の権利は得られなかった。「もっと過去の実績に配慮したやり方があれば」とは周囲の声。
 会場は、埼玉県神川町の農地に囲まれた場所に設置されている。午前9時半、準備が整ったところでジャンケンで順番を決め、ソーチェン着脱からスタート。使用チェンソーは今井、横山の両氏はやまびこ・エコーCS7330P、黒岩氏は同・シンダイワE3073DP、星野、川村の両氏はハスクバーナ572XP、畠山氏はスチールMS500i。各々の愛機を自分で最もスピーディーかつ確実に扱える方法で操り、スコアを稼いでいく。
 今井、横山の両氏は、やまびこ(エコー)のアンバサダーを務めており、機会を捉えJLCを模したデモでその技術を披露し、安全作業の大切さを伝えている。先に宮城県で開かれた林業機械展示会の同社ブースのもようは別掲の通りだ。
 丸太輪切りや簡易伐倒、枝払いと、使う材の調整あるいはルールに則った条件づくり、また、ジャッジは全員が交替で進める手づくり感あふれるものだが、基本・規則はしっかりとおさえ、JLC本番さながら。さらに冗談を交えながら今井氏、横山氏が指摘する改善点は、皆真剣な表情で受け止め、温かさの中に進歩・進化を目指すまさにアスリートの空間を形成していた。
 今井氏は、若い人の参加が増え、その技術のレベルアップが早くて楽しみと話す一方、仕事人・家庭人世代としての練習の場づくりや時間確保の難しさを指摘。さりながら自身の技術力に関しては「伸びしろしかない。これまでの色々の経験を踏まえ、変化の中で自分の引き出しも増えたので、掘れば掘るほど出てくるというか、それだけこの競技は奥深い」とし、加えて海外遠征を含め、共通の志を持った仲間との交流により多くの価値を見出してもいる。
 JLCに関わった当初は独身。その後家庭を持ち子供が生まれと、大きな環境変化とともに競技者人生を送ってきた横山氏は、「どううまく競技と関われるか模索しているところ」としつつ、「いままでは大会自体少ないこともあり、とにかくいい結果を出そうとやってきたが、心持ちを変えて丁寧にやろうと臨んでも、結果はさほど変わらない。練習は本番のように、本番は練習のようにといわれる通り、ふだん通りをいかに再現できるかどうかが大事」と強調。「そこに行きつくために、技術はもちろんだが、それ以上に精神の持ちように重きを置いている」と。
 長野県から参加した川村氏は毎月例会に参加し、今回のJLCは3回目のトライで、本番でその成果を出したいと。大会に向けては、「まず接地丸太輪切りで切り込みすぎないこと」と課題を示し、「やはりふだん通りにやることを自分に課して、決勝大会に残りたい」と目標を示した。
 岩手県で林業・バイオマス関連企業に勤める畠山氏は、県内の競技経験者に誘われてから4年が経過した。「最初の頃に比べれば、技術的には雲泥の差」といい、「目標はもちろん優勝」と。毎回例会に参加し、また勤め先や自宅敷地内での練習と、世界を目指し情熱を傾ける日々を過ごす。
 黒岩氏は群馬県環境森林部林業振興課に勤務し、林業担い手の研修や農林大学校の学生指導などに当たる。「学生の頃から安全な作業を認識してほしいですし、競技への参加で仕事に活きることは多々ある」と述べ、県内林業の安全性向上を願いつつ初の競技会にのぞむ。
 星野氏は抽選で鳥取大会を逃したが、所属する森林組合の仲間は参加。後進の指導でも競技会の内容は活きると話し、自らの技量を高めながら現場への還元を進める。ちなみに今回の例会では3位のスコアをつけた。

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