国有林野の令和6年度実施状況/躍進2025林業機械(37)

既報の通り農林水産省が9月30日に公表した令和6年度の「国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況」。令和5(2023)年12月に定めた管理経営基本計画に基づき、推進した取り組みをとりまとめたものだ。公益重視の管理経営の一層の推進をはじめ、民有林に係る施策を支え、森林・林業施策全体の推進へ貢献、「国民の森林(もり)」としての森林とのふれあいや国民参加の森林づくり等の推進、国有林野の林産物の安定供給が行われている。以下、概要をみる。
トピックスとして「相次ぐ災害への対応」と「地方公共団体と連携した森林経営管理制度の推進への貢献」を取り上げた令和6年度の実施状況では、併せて事例としてウェブサイト掲載分とを合わせ40の取り組みを紹介している。
このうち技術に関連した事例の取り組みと実施森林管理署などは次の通り。
▽育成複層林施業を普及するための現地検討会の開催(四国森林管理局 徳島森林管理署)▽都市近郊での花粉発生源対策の推進(関東森林管理局 千葉森林管理事務所)▽治山事業でのドローンによる資材運搬の効率化(四国森林管理局 嶺北森林管理署)▽災害時に代替路として活用可能な林道の整備(近畿中国森林管理局 三重森林管理署)▽CLTパネルを活用した庁舎新築工事(関東森林管理局)
▽スギ特定苗木の安定需給協定の締結による生産拡大支援(九州森林管理局)▽林地保全に配慮した簡易架線作業システムの導入の推進(東北森林管理局 三陸北部森林管理署)▽樹木採取権制度による林業経営体の経営基盤の強化(中部森林管理局 東信森林管理署)
▽新規就業者育成研修へのフィールド提供(九州森林管理局 佐賀森林管理署)▽職員考案のカードゲームを活用した森林環境教育(東北森林管理局 三陸中部森林管理署)▽関係機関と連携したナラ枯れ被害対策(北海道森林管理局 檜山森林管理署)▽「受け流す柵」による獣害対策(中部森林管理局 愛知森林管理事務所)
▽地方公共団体のシカ被害対策への支援(近畿中国森林管理局 滋賀森林管理署)▽小笠原諸島森林生態系保護地域における観光客による外来植物の駆除体験(関東森林管理局 小笠原諸島森林生態系保全センター)▽倒伏した弥生杉の取扱いに係る検討会の開催(九州森林管理局 屋久島森林管理署・屋久島森林生態系保全センター)
▽町有林と連携した木材販売(北海道森林管理局 上川北部森林管理署)▽モバイル端末を用いたLiDAR計測による現地測量作業の効率化(四国森林管理局)▽林道等の路網計画に係る技術研修(森林技術総合研修所)▽クマ被害の予防に向けた関係団体と協働した森林整備活動(中部森林管理局 富山森林管理署)▽放射性物質を含む土壌の流出を防ぐための森林整備(関東森林管理局 磐城森林管理署)
【ウェブサイト掲載事例一覧】
▽シマフクロウの生息に配慮した森林施業(北海道森林管理局)▽人材育成に係る担い手機関との連携の強化(近畿中国森林管理局)▽国有林モニターを対象とした現地説明会(四国森林管理局)▽グリーン・サポート・スタッフによる保全管理(九州森林管理局 屋久島森林生態系保全センター)▽ドローンによるナラ枯れ被害の早期把握・早期対策(東北森林管理局 青森森林管理署)▽大規模災害発生を想定した職員の防災訓練の本格化(北海道森林管理局)▽国有林野の活用を通じた東日本大震災からの復興への貢献(関東森林管理局 福島森林管理署、磐城森林管理署)









