新型クランプ「T―Earth」を発売/タカミヤ

(株)タカミヤ(高宮一雅社長・大阪府大阪市北区大深町3の1)は、高張力軽量パイプの安全基準をクリアした新型クランプ「T―Earth」(以下、T―Earth)を開発。10月1日より同社の機材委託サービス「OPE―MANE(オペマネ)」で取り扱いを始めた。クランプとは足場のパイプ同士やパイプと鉄骨を連結・固定する金具のこと。各種の建設、農業用ハウスや農機の格納庫の組み立て時にうってつけの部材である。
T―Earthは、ボルトが突き出さない構造とパイプを安定して保持し、荷重や振動でもずれにくい業界最高水準の滑り止め性能を持つ。これにより作業者がボルトに接触することや、足場が変形することによる事故リスクを低減し、作業者の安全と負担軽減に寄与する。
クランプは建設現場では不可欠な部材だ。しかしこれまで「壊れたら買い替える消耗品」という扱いが一般的だった。そして新品のクランプは、製造時の試験で品質が保証されている。しかし一度現場で使われた経年品は管理された事業所を除き、再び強度試験が行われることはない。この慣習は「業界の非常識な常識」となっており、安全性への懸念が常に存在している。
また近年、足場の運搬や組み立ての負担軽減のため、鋼材を薄くした軽量パイプが普及している。しかし軽量パイプに対する従来クランプの締め付け基準が明確でないことから、過度な締め付けによりパイプの変形や結合部のずれが生じ、事故につながるリスクがある。この状況に対処するため、同社は軽量パイプでも安全性と強度に優れたT―Earthを開発した。
T―Earthの主な特徴は以下の3点。
(1)ボルト不突出デザインでひっかかりを抑制=従来のクランプはボルトが外側に突出している。そのため作業者の衣類や資材が引っかかったり、通行時のつまずきを誘発する恐れがあった。従って人が通る場所にはプラスチック製の「クランプカバー」を装着する運用が一般的だった。
そこでT―Eartはボルトの突出を抑えた外観設計を採用。カバーに頼ることなく、製品自体のデザインを変えることで、現場の安全性向上と作業負担の軽減に寄与する。
(2)業界一滑らない設計で結合部の滑りを抑制=T―Earthは直径48・6ミリに特化することで、接触面を最適化。パイプ全体を均一に掴むことができる。これにより過度な締め込みによるパイプの変形を防ぎながら業界一の保持力を安定して発揮する(新基準〈単品承認〉により、安全基準がなかった軽量パイプ〈引張強さ700ニュートン毎平方ミリメートル以上〔外径48・6ミリ、肉厚1・8~2・0ミリ〕の溶解亜鉛メッキ、電気メッキの防錆処理を施した鋼管〉に使用しても滑らないことが証明されている。今年7月時点、一般社団法人仮設工業会にて確認)。
加えて、T―Eartは、仮設工業会の安全基準「仮設工業会認定品」および軽量パイプの安全基準「仮設工業会単品承認品」を緊結金具業界で初めて同時取得。従ってこれまで安全基準がなかった軽量パイプにおいても、高い安全性を担保することが可能となった。
(3)人と地球に優しい設計=クランプカバーが不要な設計により、プラスチックの廃棄物と、その製造や廃棄に伴うCO2を削減する。また、今後はリサイクル過程において電気炉を利用し、さらにCO2排出量を削減していく予定である。
さらに、錆を防ぐための表面処理(メッキ)では、従来使用されていた製造過程で人体に有害性の高い六価クロムメッキから、多くの環境規制対象とならない三価クロムメッキへ変更。これにより、メッキ作業者の安全確保を実現する。









