MENU
令和7年10月6日発行 第3570号 掲載

効率的な施業推進/農林水産省・令和6年度国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況

 農林水産省は9月30日、「令和6年度国有林野の管理経営に関する基本計画の実施状況」についてまとめ、公表した。このほど取りまとめた令和6年度の実施状況では、トピックスとして、▽相次ぐ災害への対応▽地方公共団体と連携した森林経営管理制度の推進への貢献の2つを紹介しているほか、基本計画で打ち出している(1)公益重視の管理経営の一層の推進(2)民有林に係る施策を支え、森林・林業施策全体の推進の貢献(3)国民参加の森林(もり)づくり等の推進(4)国有林野の林産物の安定供給などを取り上げている。
 この実施状況は、9月2日開催の林政審議会において内容の了承とともに、「公表することが適当である」旨の答申を受けている。
 国有林は我が国の国土の約2割、森林の約3割を占めており、面積にして758万ヘクタールに及ぶ。その多くが奥地の急峻な山脈や水源地域に広く分布。良質な水の供給、土砂災害の防止・軽減、地球温暖化の防止、生物多様性の保全などの公益的機能を発揮している。
 令和6年度の実施状況によると、国有林での伐採量は主伐388万立方メートル、間伐486万立方メートルの計874万立方メートル。丸太換算にして国有林材供給量は487万立方メートルとなる。需要拡大や加工・流通の合理化などに取り組む工場と協定を締結し木材を安定的に供給する「システム販売」を推進する一方、民有林からの供給が期待しにくい樹種の計画的な供給を実施している。
 また、効率的な施業の推進と民有林関係者への普及にも注力。スギ特定苗木の安定需給協定の締結による生産拡大支援や林地保全に配慮した簡易架線作業システム導入の推進などを展開。国有林では、急傾斜地等の林地保全に有効な作業システムとして、簡易架線作業システム導入の推進に取り組んでいくとしている。

カテゴリー別最新ニュース