スマート農業体験会で新しい有効技術示す/農業WEEK

農業WEEKの開催に合わせ、スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)事務局は、幕張メッセに隣接する豊砂公園で、連携イベント「スマート農業 タッチ&トライ」を実施。農業WEEKの参観者をジャンボタクシーでピストン輸送し、最先端技術の一端を紹介した。
会場には、千葉市、グリーン(株)、(株)ツバサ・フロンティア、東京ドローンプラス(株)、IPCSA事務局、井関農機(株)、フィールドクロス(株)、(株)ユニック、(株)スリー・エス、日本農業法人協会、fire flake、(有)グリーンサム、(株)笑農和、ハカルプラス(株)、農研機構、(株)Doog・スズキ(株)がテントを並べ、それぞれの独自技術をPRした。
出展技術の主だったものをみると、井関農機はロボット田植機(有人監視型)「さなえPRJ8」を展示し、無人で苗の植え付け作業を行う同機の機能を説明。担当者によると、参観者からは可変施肥に関する質問が多かったとし、省力化や作業の効率化を求める稲作農家の実情を改めて感じ取ったようだ。
ヤマハ発動機は、来年秋のリース開始を目途にニーズ把握・改良の作業を進めている2人乗りの電動モビリティ「DIAPASON C580」の実演・試乗を行った。記者は6月の試乗以来の体験となったが、ハンドルの取り回し、小回り性が改善され、より面白さを味わえる車両になった。すでに防除機などを運搬する牽引台車、樹脂製フロントドーザを開発・装着可能としており、今後は草刈り作業にチャレンジする考え。普通免許返納後も小型特殊免許で公道走行できる車両と聞くと、私でも大丈夫なら購入したいという女性参観者もいて、本格供給までの進化が楽しみな製品だ。
ドローン関連から発展させたEV散布機を出品したのは東京ドローンプラス。50リットルタンク積載のクローラ車と120リットルのホイール車を展示した。遠隔操作により農薬の被曝を解消し、散布はコンプレッサーによるジェットノズルを用い、散布方向は自由に調整が可能。その場旋回できる足回りで、パワフルな走りの6輪ホイールタイプと、傾斜地に強いクローラタイプを揃えた。同社はスタートアップ企業で、佐多大社長は、これから現場導入を図る様々な取り組みを進めていくと意欲をみせた。
非破壊光学式ポータブル硝酸態窒素センサー「Folina(フォリナ)」を出品したハカルプラスは、トマトを対象としてその葉をはさみ、7秒で葉内硝酸イオン濃度を表示する手軽さを示した。同器は、次世代の肥培管理をうたうもので、肥料代が高騰する折、最適な施肥により肥料コストを削減するほか、施肥・追肥のタイミングの最適化による品質・収穫向上、N2O排出量削減による環境負荷低減への貢献を果たすと期待をかけている。オプションとして、スマートフォン経由でデータ記録ができる機能もある。説明に当たった福田登氏は、今後はその他の作目について実証およびデータ蓄積を重ね、対象作目を拡大していきたいと話した。
Doogとスズキが出展した「サウザークロス」は、スズキの電動モビリティベースユニットに悪路対応の協働運搬ロボットを搭載した製品。会場では、人の進行に合わせた追従走行、マーカーを敷いたラインに沿った自動走行などの実演を行い、関心を引いた。スズキの担当者は、電動の足回りを活かし様々な分野で新しい製品を生み出していきたいと話し、創意・工夫を進める企業とともに新規製品の開発に向ける意欲を示した。
農研機構は、農業用追従ロボット「メカロン」を実演、梨の収穫作業では作業時間の1割削減、歩行距離9割削減、体感疲労度は3分の1などとメリットを説明。また、縦横2方向の機械除草を可能にする植え付け位置制御機構をもつ「両正条植田植機」を紹介した。









