MENU
令和7年9月29日発行 第3569号 掲載

大分県・イノベーションフェスタから:実演で性能理解進む/林業・環境機械展示会特集

 大分県主催の「林業機械イノベーションフェスタ2025」が8月27、28の両日、大分県九重町野上にある九州電力所有の山林で開かれた。これには林業機械メーカーや関連資機材を扱う企業など23社が出展。林業事業体や各県の林業担当者など2日間で1250人が来場し、盛況だった。
 林業機械の実演をメーンにしたイベントで、各社が最新の林業機械を使って実際の山林で下刈りや草刈り、木材の積み込み、積み下ろし、破砕、伐倒、伐根刈り作業などを披露。多くの来場者の目を釘付けにした。
 約10ヘクタールの会場内には、ハーベスタ、フォワーダ、フェラーバンチャといった高性能林業機械がずらり。ラジコン式伐倒作業車やラジコン草刈機、4足歩行型ロボットの他、チェンソーの安全作業用の防護服や手袋などが並んだ。
 また、林業業界専門の求人情報サイトや、専用の機器を持って歩くだけで森林内の測量・地形把握ができるツールの紹介もあった。
 林業経営体が機械を導入する前に、実際の山林での実演や試乗体験の機会を得ることは珍しく、メーカー側も見込み客に性能をアピールする場を求めている。
 最新の機械に触れ、試乗や実演を通して、メーカー担当者らと意見交換をすることで効率的な機械の導入や、開発・改良につなげ、イノベーションのサイクルを生み出すことを目的に開催した。
 大分県農林水産部林務管理課林業普及指導班の松原恵子氏は「買い手にとっても売り手にとっても魅力のある展示実演会の開催をずっと望んでおり、ようやく形になった。九州各県から多くの林業関係者が来場し、機械の購入にもつながった」と振り返った。
 大分県は今後、出展社や来場者の反応を分析し、数年に1回のペースで九州各県で開催することを検討している。
 来場者の(株)キング(宮崎市)・高山真一郎営業推進部長は「これからは機械化が欠かせない。イノベーションフェスタは最新の林業機械の実演を見れる貴重な機会だ」と話した。
 渡部林業(延岡市)の渡部芳裕代表は「国内で林業専用のベースマシンメーカーが登場してほしい」とコメントしてくれた。

カテゴリー別最新ニュース