展示の見どころ:高性能機が勢揃い/林業・環境機械展示会特集

「森林・林業・環境機械展示実演会」(林機展)は、国内で唯一といわれる林業機械・関係資材の総合展示会として広く知られ、全国育樹祭の開催記念行事の大型イベントとして定着している。昨年10月に福井県勝山市のスキージャム勝山で開かれた福井林機展には、全国から1万9000人が来場し盛況だった。林業関係者のみならず、これから林業を始める人や林業機械に初めて触れる人、家族連れの来場も目立った。林機展の会場に行けば最新情報が間違いなく入手でき、出展企業の担当者と意見交換をしたり、現地でのデモンストレーションを見学したりすることで、新製品の進化、性能などを直接確認できる。メーカーの魅力を改めて認識したり、各社の製品や取り組みを見比べるのにも最適だ。
今回の宮城林機展の見どころとして、次の5点があげられよう。まず、「ラインアップ豊富な高性能林業機械」、次いで「展示機械が年々増える造林用機械」、「展示会の華でもあるチェンソー実演」、そして「充実する木質バイオマス関係機器」、「新規出展社の多さ」だ。
1つ目は、すっかりおなじみとなった高性能林業機械。現在、林野庁が公表している「高性能林業機械の保有状況」の対象機種は、8つのカテゴリーがあるが、ハーベスタ、プロセッサ、フォワーダの保有上位3機種は林機展でも主役の座を占め、注目の的となっている。
各種の高性能林業機械を出展するのは、林業機械の総合メーカーを標榜するイワフジ工業、ベースマシンを取り扱うコベルコ建機日本、コマツ、住友建機販売、日立建機日本、日本キャタピラー。インプルメントとしてのハーベスタを取り扱うのは新宮商行、リタプラス、双日マシナリーだ。
また、フォワーダは、木材破砕機の実演と併せ新型機をアピールする諸岡、PRINOTH、前田製作所、ウインブルヤマグチなどが展示する。
ザウルスロボで知られる松本システムエンジニアリングは、改良した無人伐倒作業車「シン・ラプトルⅡ」の実演を通じて林業の人災をなくす取り組みをPRする。
それぞれの小間に実演コーナーを設けて、性能、作業ぶりを披露するので各社の実演予定をチェックしておこう。
2つ目は、年々展示機種が増えている造林関連機械の展示。特に下刈り関係では、キャニコムの多目的造林機械、急傾斜地の山地も動き回る車高調整式多機能フレームを扱う筑波重工、大型ラジコン草刈機をラインアップしているサンエイ工業などが顔を揃えるほか、オカダアイヨンが展示実演する切り株グラインダーなどに注目だ。
3つ目は、林業の素材生産現場に欠かせないチェンソー。林機展の花形機種だ。チェンソーメーカーのやまびことハスクバーナ・ゼノアの2社が、WLC(世界伐木チャンピオンシップ)に出場した日本代表選手のデモンストレーションを繰り広げて、性能を披露する。昨年も人だかりができるほどの盛況ぶり。今年も選手による匡の技を観るのが楽しみだ。
この他、チェンソー関係ではヘルメット、防護ズボンなど安全用品関連の出展が揃っているのも要チェック。労働災害防止のための安全対策は欠かせないものになっており、各社の取り組みを確認しておきたい。
4つ目は最近の木材需給で大きなウエートを占めている木質バイオマスのエネルギー関係機器。樹木粉砕機関係を展示するのは、諸岡、緑産、大橋、オカダアイヨン、マツボー、マルマテクニカ、ラブ・フォレストなど。
5つ目は新規出展社の多さだ。アイエスイーやKDDI、千田環境ホールディングス、リトラスなど91社中14社が新規出展となり、林機展への期待の高さがうかがえる。
林業現場の安全確保を支援するための安否確認システム、山間部や離島での通信環境改善の提案、環境にやさしいバイオディーゼル燃料、林業車両など最新の製品や取り組みを幅広く紹介する。









