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令和7年9月29日発行 第3569号 掲載

令和8年度林野予算の概算要求/躍進2025林業機械(35)

 「2050年ネット・ゼロ等に貢献する『森の国・木の街』の実現に向けた森林資源循環利用施策の総合的な展開」を重点事項に掲げた令和8年度林野関係予算概算要求。「予算の肝」と位置付ける「森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策」では、力を入れていく(1)集約化を進める(2)スマート林業の実装(3)木材需要を伸ばす―の実現に向けて、森林集約・循環成長対策やスマート林業・DX推進総合対策等が進められる。総合対策の中から機械化関連事業をみた。
 「森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策」は、2050年ネット・ゼロ等に貢献する「森の国・木の街」を実現するとともに、花粉症対策を推進する観点から、DX等新技術の導入を図り、川上から川下までの森林・林業・木材産業政策を総合的に推進していこうという取り組み。国産材の供給・利用量の増加を事業目標としており、令和5年の3400万立方メートルを、令和12年度までに4200万立方メートルの実現を目指す。
 令和8年度予算概算要求では前年度の142億9500万円に対して127・5%の182億2900円を計上した。
 このうち8年度から進める「森林集約・循環成長対策」は、森林の集積・集約化に向けた関係者の合意形成や、路網整備、省力・低コスト再造林、スマート林業の実装に向けた先進的な林業機械など高性能林業機械の導入、木材加工流通施設の整備、波及効果の高い木造公共建築物・木造非住宅建築物の整備、特用林産振興施設の整備等の支援とともに、機械導入・施設整備に対する融資を円滑化する取り組みを進めていく。
 機械の導入支援などは、「林業・木材産業循環成長対策」の「循環型資源基盤整備強化対策等」として行われる。
 一方の「スマート林業・DX推進総合対策」は、令和8年度予算概算要求額が4億300万円、前年度予算の2億1700万円から185・7%と倍近くまでアップしている。
 「林業の安全性、生産性及び収益性の飛躍的な向上を図るため、スマート、林業技術の導入環境整備、林業機械・機器や木質系新素材等の開発・実証、スマート林業技術を活用するため新たな作業システムの構築、地域一体で林業活動にデジタル技術をフル活用する拠点づくり等を支援する」をポイントとしている。
 対策は、スマート林業技術導入環境整備事業と、スマート林業機械・機器、木質系新素材等の開発・実証を支援する「戦略的技術開発・実証事業」に、伐採・搬出から造林に至る一連の施業に、最先端のスマート林業機械・機器を組み合わせて活用する新たな作業システムの構築を支援する「スマート林業技術活用推進事業」を新たに加えた「スマート林業等技術開発・活用推進対策」、そして地域一体で林業活動にデジタル技術をフル活用する拠点づくりを支援する「林業DX推進対策」の3つで構成。
 特にスマート林業技術導入環境整備事業は、(1)林業分野への異分野企業等の参入を促すプラットフォームの運営(2)生成AI、自律歩行ロボット等の林業分野への活用調査(3)スマート林業技術の安全確保のためのルール整備(4)林地台帳を効率的に更新するツールの整備等を進める。

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