木質バイオマスのエネルギー利用で木材のチップ量増加/農林水産統計・令和6年実績

木質バイオマスの利用動向に関して、農林水産統計での木材チップの量と林野庁のとりまとめた木質粒状燃料(木質ペレット)とで相反する方向性が表れている。エネルギーとして利用した木質バイオマスのうち、木材チップの量は前年に比べ7・2%増加しているのに対し、木質粒状燃料は対前年比95・7%の15・2万トンと伸び悩んでいる。しかも木質ペレットの輸入量が10%増と伸長し、総供給量が増えている中での減少となっており、国内の木質ペレット生産の置かれている厳しい環境を表している。一方の木材チップでは、間伐材・林地残材等に由来する利用量が10年間で約5倍になるなど、利用法として定着していることが分かった。
農林水産省大臣官房統計部は19日、令和6年木質バイオマスエネルギー利用動向調査の結果をまとめ、公表した。それによると、令和6年にエネルギーとして利用した木質バイオマスのうち、木材チップの量は、1235万8429絶乾トンで前年に比べ7・2%増加した。特に間伐材・林地残材等に由来する木材チップのエネルギー利用量は、この10年間で約5倍にに膨れ上がっている。
木材チップの量を利用区分別にみると、「間伐材・林地残材等」に由来する木材チップが545万8123絶乾トンで最も多く、全体の44・2%を占める。次いで「建設資材廃棄物(解体材、廃材)」の389万9850絶乾トン(構成比31・6%)、「製材等残材」の181万3794絶乾トン(同14・7%)、「輸入チップ・輸入丸太を用いて国内で製造」の77万5681絶乾トン(同6・3%)の順。この他、それ以外の木材(剪定枝等)の41万981絶乾トン(同3・3%)という結果。
前年との比較では、「建設資材廃棄物(解体材、廃材)」が1万3486絶乾トン減って、対前年比99・7%と減少した以外は全て増加。「輸入チップ・輸入丸太を用いて国内で製造」が前年比143・7%と大幅な伸びを示したのをはじめ、「間伐材・林地残材等」が同110・2%、「製材等残材」が104・3%と増加。それ以外の木材(剪定枝)も同106・6%と増えている。









