無人自動運転コンバインが農業食料工学会の開発特別賞受賞/クボタ

(株)クボタ(北尾裕一社長)は16日、同社の無人自動運転コンバイン「アグリロボコンバイン DRH1200A―A」が一般社団法人農業食料工学会2025年度「開発特別賞」を受賞した、と発表した。「DRH1200A―A」は、AIによる画像認識とミリ波レーダーによる測定で周囲の人や障害物を検知し、人が搭乗しなくても目視での監視の下、効率的に米や麦の収穫作業を自動で行うことができるコンバイン。
〈受賞理由〉
「農業就業人口が減少し高齢化が進展する中で、人が搭乗することなく自動で収穫が可能な技術を開発したことが優れた成果として認められた」としている。
自動収穫を実現するためには、収穫物に反応せずに人や障害物を検知する技術の開発が課題だったが、センシング技術としてAIによる画像認識とミリ波レーダーによる測定を導入することで、これらの課題を解決したことが高く評価された。また、開発されたロボット技術が今後のスマート農業の発展に貢献することにも期待が寄せられた。
〈受賞製品について〉 ▽特徴 (1)機体の前後左右に搭載するAIカメラと機体前後のミリ波レーダが周囲の状況を監視しており、無人での自動運転中に周辺の人や障害物を検知すると機体が自動で停止する(2)圃場の最外周の1周だけオペレータが運転して刈取り作業をすることで、機械が自動で最適な刈取りルートを作成する。2周目からは圃場周辺で使用者による監視の下、無人自動運転が可能。無人自動運転によって未熟練者でも熟練者と同等の刈取り作業を行うことができる(3)機体前方のレーザセンサとRTK―GNSSアンテナにより、畔(あぜ)の高さと位置を検知し、畔が低い場合は熟練者のように機体の一部を飛び出して効率的な旋回を行う。また、レーザセンサは作物の高さも検知し、作物の高さに合わせて機体前方の刈取り部やリールの高さや車速を自動調整することで倒伏角度60度までの稲・麦の刈り取りが可能。
(4)無人自動運転時に刈取り部に稲・麦の詰まりを検知した場合には、自動で詰まりを除去して作業を再開するので、監視者が機体まで行くことなく、詰まりによる時間ロスを最小限に留める(5)通信距離約250メートルのリモコンにより、監視者は自動運転の開始や停止、籾排出前の機体前後進等の遠隔操作が可能。
同社では、「自動化・無人化やデータを活用したスマート農業関連製品およびソリューションの提供を通じて、国内農業における労働力不足といった課題を解決し、食料生産の安定化や増大に貢献してまいります」としている。
〈農業食料工学会「開発特別賞」について〉
一般社団法人農業食料工学会では、農業食料工学に関する技術の進歩に貢献したと認められる製品・技術を表彰する「開発賞」を設けている。
「開発賞」は、毎年原則として4件選出され、その中で最も高く評価された製品または技術が「開発特別賞」として表彰される。









