進化する「シン・ラプトルⅡ」、伐倒部をカッターに/松本システムエンジニアリング

松本システムエンジニアリング(株)(松本良三社長・福岡県糟屋郡篠栗町和田5の2の25)は、先に大分県下で開かれた林業機械イノベーションフェスタ2025に出展。今後の新たな伐倒・搬出作業体系を担う新機種と期待がかけられている「ラジコン式伐倒作業車シン・ラプトルⅡ」については、立木伐倒部を従来のチェンソー方式からカッター方式に変更、作業のスピードアップを図るとともに、メンテナンスにおける容易化などを進めた。10月に宮城県で開催される森林・林業・環境機械展示実演会にも出展し、その進化のほどをアピールする。
同フェスタには、ほかにハーベスタ「トリケラ」、フェラーバンチャ「ザウルスロボDX500」を出品し、素材生産や木寄せ、地拵え作業などの省力化・省人化、および作業安全に貢献する同社の技術力を示した。地元九州地区でのイベントだけに、多くの来場者が同社の実演コーナーを訪れ、初披露のカッター方式の「シン・ラプトルⅡ」など各機種の実力を目の当たりにした。
とくに「シン・ラプトルⅡ」は、人が立木の近くにいなくとも作業でき、傾斜地でもその場旋回によって伐倒方向を定められ、最大登坂角(45度)ではアシストウインチを使うことで転落防止と、何よりも伐倒作業の安全性が格段に向上する。最大切断直径は600ミリで、ユニーバーサル伐倒機能により車体前後の傾斜だけでなく、左右各10度の傾斜にも対応。上り30度、下り45度までの傾斜では、伐根高さが20センチ、切り口が地面と平行になるように伐倒できる。
今回、伐倒部はチェンソー方式からカッター刃を用いるフェラーバンチャ方式に変更。▽作業のスピードアップを図る▽刃が土などに当たっても影響がない▽周囲にモノを飛び散らすことなく切断▽また、メンテンナンスの面でもカッター刃は取り扱いがラク―などの利点を加えている。
また、伐倒した立木はゆっくりと倒す機構とし、車体転倒などの事故、車両の破損を防ぐ。さらに、スイング可変式アシストウインチを使うことにより、車体走行とウインチがシンクロ。傾斜地でも車体は滑ることなく安全に伐倒作業を進められる。作業者は、ボタンを1回押すだけで伐倒作業は全自動で行うため、特段高い技量を有するオペレータではなくとも現場対応できるメリットがある。
オペレータは、手元のコントローラーで操作。オプションの立体映像システムを搭載した機体の場合は、専用のメガネを装着し、メガネの画面にはカメラ視野180度範囲内で顔を向けた方向の立体映像を遅延なく投影、車両から離れた場所でも眼前で作業している感覚で操作できる。
同社は毎年、何がしかの新機種を林業機械展示会に出品し続けており、その開発力は業界内でも定評がある。「女性がラクに安全に林業作業を進めることができる―それを支える機械を作るのが私の使命」と話す松本社長。社内では若き頭脳を登用し、使命感を具体的な形に仕上げていく体制を整えている。宮城県の林業機械展でも、同社の旺盛な開発パワーが体感できる。









