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令和7年9月15日発行 第3567号 掲載

就農in宮崎:施設園芸「鷹美農園」鷹美真吾氏/宮崎県特集

 「鷹美農園」を営む鷹美真吾さんは、宮崎県で居抜きの中古ハウスを購入。その後、新たな圃場に中古ハウスを移設して規模を拡大した。就農して3年目だ。施設園芸は初期投資費用の問題があるが、中古ハウスでコストを抑え、経営の安定を図った。
 鷹美さんは宮崎県西臼杵郡日之影町で生まれ、少年時代は祖父の農園を遊び半分で手伝っていた。大人になり結婚し、会社員として働き始めたが、不規則な労働時間や休日により、家族と過ごす時間が取れないことが不満だった。先の見えない不安感もあった。今後の人生でパートナーや子どもたちとの時間を優先させるため「家族経営を目指しました」と、46歳のときに農家になることを決意した。少年の頃、祖父と一緒に働いた経験は大きかったようだ。
 学校法人宮崎総合学院が運営する「みやざき農業実践塾」で、1年間の経営実践コースを夫婦で受講。栽培品目はピーマンを選んだ。「キュウリなどに比べると、ピーマンの栽培は休みがしっかり取れます。収入も安定するようでした」と、家族との時間を優先する鷹美さんらしい選択である。研修後、JAの新規就農窓口から19アールの中古ハウスを紹介してもらい、そこで夫婦で農業を開始した。前年まで栽培が行われていたというハウスは、古びてはいたが手入れがなされ、すぐに使用できる状態だった。
 現在は近隣の休耕地を借りて、28アールにまで栽培規模を拡大した。その際も中古ハウスを購入し、その地へ移設した。「中古ハウスは、新品に比べると1000万円以上安く購入できました。経営安定のために30アールは必要だと考えていたので、目標達成です」と鷹美さん。従業員はパートナーとその両親など4人。家族経営の目標も達成できた。宮崎で就農するメリットを尋ねると「気候が良いこと。その分、夏場の暑さ対策は必要で、今年からヒートポンプを導入しました。それから人とのつながりも。とても恵まれていると思います」と答え、今後は他の作物にもチャレンジしたいと意欲的だった。

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