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令和7年9月15日発行 第3567号 掲載

大規模畑作の今後を探る/北海道大学スマート農業教育拠点が研修会

 北海道大学スマート農業教育拠点は9日、音更町との共催でスマート農業研修in十勝音更町「大規模畑作に求められるスマート農業の現状と今後の展開」を開催した。午前の部はスマート農機実演会を(株)三浦農場(河東郡音更町)の圃場で、午後の部は講演会を音更町文化センターで行った。
 スマート農機実演会には北海道大学の野口伸教授や同大学関係者、音更町関係者、(株)クボタの飯田聡特別技術顧問や同社社員、(株)北海道クボタの道信和彦社長、同社十勝支社の四十物雄治支社長をはじめとした同社社員、ホクレン、普及員や農業大学校の学生、地元農家など定員を大幅に超える150名ほどが集まった。
 実演会では、クボタ製ロボットトラクタMR1000Aにクバンランド社製の作業機を装着し、無人運転で作業を先行スタート。その後、播種機を装着したトラクタM7のオートステア運転で2台同時の協調運転を見せた。また、ロボットコンバインDRH1200A―Aの無人運転のデモも実施。自動走行に加えて、排出位置での自動停止やオーガ作業後の無人運転復帰、マネキンを認識しての停止、安全確認後の再スタートなど、同機の性能を十二分にアピールした。
 午後の部は、講演会開始前にクボタ担当者によるKSAS衛星リモートセンシング機能の概要や利点などの紹介が行われた後、音更町の小野信次町長が開会挨拶に登壇。音更町での開催に謝意を表し、「科学的データと最先端技術の融合で農業がさらに進化し、持続可能なものになるようなきっかけとなることを祈念する」などと述べた。
 次にクボタの飯田顧問が「北海道に求められるスマート農業」と題して基調講演を行い、クボタの持つスマート農業技術と、北海道の畑作で活用可能なスマート農業技術を紹介した。
 続いて4名が講演。
 北海道大学大学院農学研究院長の野口伸教授は「スマート農業の将来像」の中で、現在取り組んでいる農機の遠隔操作やバーチャル技術活用によるシミュレーションなどを説明。
 ホクレン農業協同組合連合会農業総合研究所営農支援センターの岩下徳之次長は「スマート農業普及に向けたホクレンの取り組み」として、ホクレンRTKとホクレンGISといった農業デジタルサービスについて解説。
 (株)三浦農場の三浦尚史社長は「ロボット農機の活用」と題し、実際の現場で使用しているスマート農業技術の具体的な活用方法や将来必要と考えられるスマート農業技術のあり方を、実現可能性や安全面を踏まえて数値化し、メーカーなどに対して開発の必要性を強く訴えた。
 北海道大学北方生物圏フィールド科学センターの星野洋一郎教授は「楽しく学ぼう!スマート農業~スマート農業教材のご紹介」として、作成したスマート農業教材や公開している動画などをPRし、研修や授業等での活用を促した。
 その後の総合討論では各講演者が登壇し、それぞれの立場から、進むべき方向性や今後の展望などを話し合った。
 閉会の挨拶は農林水産省経営局就農・女性課の齊賀大昌課長が「スマート農業技術を使うのは人。技術を選び、経営を発展させる判断をするのも人である」と教育の重要性を示し、今回のスマート農業研修に関わった方々に敬意を表し、謝意を述べた。

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