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令和7年9月8日発行 第3566号 掲載

クボタ、ヤンマーなど出展多数、アフリカ農業を機械で支援/TICAD9併催イベント

 8月20~22の3日間、神奈川県横浜市でアフリカの開発をテーマとする国際会議TICAD9(第9回アフリカ開発会議)が開催された。会期中は併催イベントも多く行われ、パシフィコ横浜で開催されたJETRO主催の「TICAD Business Expo & Conference」は、過去最大となる194社・団体が出展。農機メーカーも数多く出展した。
 出展の一部をみると、クボタは、アフリカに展開するクボタのトラクタなど農業機械について、映像やパンフレットなどを用いて広く紹介。ブースではクボタケニア社長の金子浩氏が応対。金子氏によると、クボタは80年代からアフリカにおける農機販売を開始、2010年には当時の益本康男社長の下でアフリカプロジェクトがスタート。当時トラクタを輸出していた南アフリカ・チュニジア・エジプトの政情不安を踏まえ、新市場としてケニアやタンザニアを中心に開拓を行い、販売代理店を設置した。金子氏は「アフリカといっても国によって生活も農業事情も全く違う」と述べ、今後はコートジボワールなど西アフリカにも販路を広げたいと展望した。
 同イベントに初出展したヤンマーグループは、アフリカ展開を進めているコンパクトかつ高耐久、パワフルな汎用コンバイン「YH700」の実機と、HIMOINSA製可搬式バッテリーシステム「EHR」を展示した。ヤンマーはアフリカ市場での事業を拡大しており、5月にはコートジボワールの販売代理店ATC Comafriqueとヤンマーアグリが農業発展に向けた協業に合意。HIMOINSAもアフリカに4つの現地法人をもち、代理店も設置。こうしたヤンマーグループの農業とエネルギー分野におけるアフリカ展開をPRした。
 サタケは海外向けとして、長粒種用加工機械の事業ブランド「REACH」をパネル出展。同ブランドは、主に海外の中規模事業者(ミドル層)を対象とした籾摺精米プラントで、東南アジアや南米、アフリカなどで販売。従来プラントと比較し、コスト効率に優れ、短工期・高品質を特徴としている。同社はコートジボワールに駐在事務所を構え、西・北アフリカの国々を対象に同社が誇る穀物加工技術を展開。米をはじめ、コーヒーやカシューナッツでも精選機や光選別機を活用できると紹介した。
 カンリウ工業は、籾すり精米機「VSRH1562H」や石抜機「ST102S」、白米選別機「KS―1D」の実機を展示。実演を交えて、誰でも簡単かつスピーディーに精米・石抜・精米を行え、米の品質と付加価値を向上できることを分かりやすく示した。藤森秀一会長自らが激励かつ顧客対応に訪れ、アフリカ展開についてJETROやJICAの事業からつながっていったと述べ、「時間がかかったものの実績が出てきている。今回の出展でも新しい話が来ている」と笑顔をみせた。
 ケツト科学研究所は、穀物水分計や米の白度計、外観分析装置などをアピール。主力製品である穀類水分計「PM―650」や米に特化した米水分計ライスタ「fv202」、米麦単粒水分計「PQ―520」などを出展した。同社の穀物水分計は、アジアでは既にシェアが高いものの、アフリカは欧州の競合品などが入っており「販売はまだこれから」という。穀物の水分を正確に計測し乾燥不足によるカビの発生を防ぎ、過乾燥による収穫後ロスを減らすことから、穀物の増産、品質管理や食品安全に貢献。現在アフリカにおける販売代理店を募集しているとした。
 コマツは、アフリカにおけるコマツの人材開発、先進技術とソリューション、インフラ開発への貢献やCSR活動などの取り組みを展示。同社は来年、コートジボワールに新たに建設機械のトレーニング施設を設立予定で、将来的に在庫機能やマーケティング機能なども備えた西アフリカの中核拠点とする予定。これを踏まえて、トレーニング施設のパネル展示や、同施設で利用予定の建設機械シミュレーター、新世代油圧ショベル「PC200i―12」の実機も展示した。
 大紀産業は、電気式の食品乾燥機をケニアやモザンビーク、ボツワナ、マラウイ、スーダンなどに展開。電気乾燥機「プチミニⅡ plus」の実機のほか、アフリカの現地にて、現地の人たちが同社の電気乾燥機を活用して製造しているドライフルーツや乾燥玉ネギなどの商品を展示した。ブースでは同社の安原宗一郎社長自らが応対。「現在はアフリカ6カ国に展開している」と述べ、今後もアフリカ地域の課題解決とビジネス機会創出を目指すとした。
 機能性商社であるフジケミ・トレーディングは農業用資材、遮熱塗料、穀物の石抜機、水質改良材を出展。うち丸七製作所製の小型石抜選穀機「MRS1」は米やソバ、大豆、ゴマ、コーヒー豆など幅広い雑穀・穀物に対応している用途別専用石抜機。穀物に混在している小石や砂粒を比重の違いを利用して風力と揚動によって高精度に選別除去できる。実演も行い関心を集めた。
 山本製作所は、穀物用循環型乾燥機並びに精米機などを紹介。スマート穀物乾燥機MASTERシリーズをミニチュア模型やパネル、映像、パンフレットなどで大きくアピールした。精米機は業務用精米機XPシリーズなどを紹介していた。まずはタンザニアで実績を作り、代理店を探して、周辺国にも展開していく意向だ。

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