TICADイベントで所司社長登壇、アフリカ展開に力/ヤンマーアグリ

日本とアフリカをビジネス・投資・イノベーションでつなぐことを目指すプラットフォーム「TICAD Business Expo&Conference」(JETRO主催)が8月20~22日に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開かれ、22日のステージプログラムの中で、ヤンマーアグリ(株)の所司ケマル社長が登壇した。セミナーのテーマは「トルコと日本企業のアフリカ・第三国ビジネス連携の今」。
所司社長の他、日本貿易振興機構イスタンブール事務所所長の佐野充明氏、三菱商事(株)イスタンブール支店トルコ総代表の坂本恭典氏、前・商船三井トルコ社社長で現・TJエンタープライズ社長の片田聡氏の計4人がトークセッションした。所司社長の発言を中心にセミナーの様子を振り返る。
なぜ、アフリカでトルコ企業の展開が活発になっているのか。
トルコは産業の総合デパート。自動車や建設事業などを中心に幅広い産業構造をもっている。イスタンブールを核として130カ国以上に就航するターキッシュエアラインズがあり、アフリカ各国に49の航路をもっている。ビジネスをする上でアクセスが非常に良いのが強みだ。
トルコ人はたくましい商魂があり、意志決定のスピードが早い。現在、約200社の日本企業がトルコへ進出しており、両国がどのように手を取り合って、いかに協業していけるのかを考えていきたい。
所司氏は昨年4月にヤンマーアグリの社長に就任した。ヤンマーグループの核となるのはエンジン事業であり、年間約70万台のエンジンを製造している。農業はグループの中で最も売上げが高い事業。トラクタ、コンバイン、田植機といった農業機械の製造販売・アフターサービスを行っている。
これまで海外への事業成長に注力してきた。特にアフリカは最も注目しているエリアであり、代理店の設置をはじめ、海外販売の基盤をつくっている。
ヤンマーアグリは今年5月、コートジボワールの販売代理店ATC Comafriqueとの協業による西アフリカ16カ国における農機販売事業の拡大に合意した。アフリカ大陸は将来的に最も人口が増加すると考えられている。米の生産量を増やす方針が各政府から示されているが、自国生産が追いついておらず、50%未満の国が多いのが現状だ。今後は機械化を進め、各国が米を自給できるようにヤンマーアグリが全力でサポートしていく。
所司氏はヤンマーアグリの社長に就任する前、ヤンマートルコ機械(株)の代表を務めていた。ヤンマートルコは2017年に設立し、本社をイズミルに構え、トラクタ工場や物流拠点もイズミルに置いている。トルコで生産されているトラクタ作業機、耕うん機などの製品を、実力のあるトルコの営業マンとともに、アフリカ大陸全土に供給していくために、これからもトルコ拠点を最大限に活用していく。









