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令和7年9月8日発行 第3566号 掲載

TICADイベントで取り組み発信/ヤンマーHD

 ヤンマーホールディングス(株)(山岡健人社長)は8月21日、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された「TICAD Business Expo&Conference」(JETRO主催)会場内にて、「西アフリカにおける農業機械化貢献活動に関する事例紹介」のイベントを開催した。ヤンマーアグリ(株)の所司ケマル社長、取締役開発統括部部長・川尻伸也氏、営業統括部営業企画部部長・須山雅俊氏をはじめ、ヤンマーが協業しているコートジボワールの販売代理店ATC Comafriqueからもルーシー・バリー・タヌース社長が登壇。ヤンマーが推進している西アフリカにおける農業機械化の取り組みについて紹介した。
 講演概要をみると、アフリカの人口は毎年急速に増加しており、食料安全保障の観点からも各国での米増産が不可欠。諸国は大規模な米生産プロジェクトを進めており、ヤンマーも長年ODA等を通じて様々な機械を提供してきたが、商業的な事業としては初期段階という。現在はエジプト、タンザニア、ガーナ、コートジボワールで商業ビジネスを行っており、アフリカ全土における包括的なサービスネットワーク構築を目標に掲げている。特に今はコートジボワールに注力しており、強力な販売代理店であるATC社との協業で西アフリカにおける機械化を積極推進していると述べた。また、ルーシー社長はATC社の取り組みを紹介。同社は1966年に設立、数十年にわたって自動車と農業機械のビジネスを展開しており、コートジボワールでは農業機械のトップ販売店となっている。ヤンマーの製品販売により、顧客の米の生産量が増加したと評価。機械化はアフリカの人々の食料安全保障とレジリエンスの基盤になるとし、21世紀の課題に対応するには米の生産が必須であることから、西アフリカ地域全体でバリューチェーンの機械化を推進すると力を込めた。
 その後、ヤンマーのアフリカにおける取り組みと、効率的で収益性の高い稲刈りの鍵となる汎用コンバイン「YH700/YH850」が紹介された。アフリカの耕作地は一般的に狭いため、欧米の大型機械よりも小型機械の方が実用的だと指摘。農業機械化には、トラクタによる圃場整備からコンバインによる収穫まで、様々なステップが含まれることから、長年ODAで培った経験を活かし、アフリカでの商品ラインアップを充実させることを目指している。
 YH700はコンパクトで制御しやすく、耐久性が高い。同機を活用することで、コートジボワールの実証において収穫量は1ヘクタール当たり4・2トン(手作業は3・0トン)、作業時間は同1・5時間(同1日)となり、大幅な収量向上と効率化を達成。1日当たりでは5ヘクタールの収穫ができ、手作業の7倍以上の収量を実現。さらにヤンマーが誇るスマートアシストシステムを搭載し、機械から発信される稼働情報などをもとに、機械を見守り、効率化を図れる旨を動画を交えて紹介した。
 所司社長は最後に、ATC社とは西アフリカの16カ国で農機販売を開始するための協業に合意したと述べ、西アフリカの全ての人々の富と健康、繁栄のために、全力でサポートしていくなどと力を込めた。

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