山形県内の農機流通:三菱農機販売・独自技術で顧客サポート/山形農機展特集

昨年度の三菱農機販売(株)東北支社山形支店の実績は、前年並みとなった。「昨年はサクランボの収量が良くなかったため、山形・天童地区の果樹関連の機器が振るわなかった。米価高騰の影響で米関連の機械は11月下旬から動きが活発化し巻き返しを図ったが、前年並みとなった」と鈴木支店長は振り返った。
今年度に入ってからも農機の動きは活発化しており、トラクタ・田植機とも好調で、これまで計画比・前年比ともオーバーしている。しかし、今年もサクランボの収量が悪かったため、乗用モアなど関連製品の動きは鈍い。
同社は7月に価格改定を行った。そのため6月に駆け込み需要があったという。「トラクタ・コンバインなど受注残があり、これから出荷していく。10月になれば秋製品が動き始めるので、反動も少ないだろう」と見ている。
農機の動きをみると、トラクタの中型から大型クラスの販売が進み、実績を牽引。コンバインは受注分が8月から出荷される。「農機の動きは順調だが、当用期に向けて品薄状態となっている」ことが今後の不安材料だ。
一方、良い材料もある。先ごろ発表された高速作業機「KUSANAGI Plus MDH2022」の発売だ。これまでの45~60馬力トラクタ向けの「MDH1820」は、多くの関心が寄せられ実演依頼が多かった。「実演すれば置いていけと言われるほど好評だった。今回の60~105馬力対応の機種は、現場としては一番ほしいクラスだった。今後実演などの対応で忙しくなるが楽しみだ」と鈴木支店長。これでヒサルラーの作業機と併せ、全ての馬力に対応する作業機がラインアップされた。
また最近はペースト田植機、紙マルチ田植機の関心が高まっている。特に紙マルチに関しては、一回辞めたが再開する人も増えているという。「割高になるが人手などを考えると紙マルチの方が良い。計画も立てやすく、効果もあると、再び行う人がいる。良い方法であることの証だ」と、期待を寄せる。「また、アレルギーを持っている人が、その米以外は食べられないという声があり、そういう人に頼まれたら続けざるを得ないという人もいる」という。農家も使命と考えて営農しているが、同社もその使命を支える重要な役割を担っている。
同社では紙マルチの社員研修を随時実施し、知識を高め提案を強化している。これまで紙マルチを提案し続けてきた同社には知識やノウハウがあり、実施している顧客が多いため実例も豊富で独自のネットワークもある。「顧客の不安を取り除くサポートができることが強み」と、鈴木支店長は同社独自の製品及び技術で顧客をサポートし、地域農業の活性化を目指す。









