山形県内の農機流通:南東北クボタ・KSASなどスマート農機に力/山形農機展特集

(株)南東北クボタ第一エリアの1~6月の実績は前年比、計画比とも増となった。
「4条刈のコンバインの動きが例年になく良かった。同クラスを使用する小規模・兼業農家はこれまで購入を我慢していたが、今回更新する方が多かった。米価の高騰の影響が大きい」と石井エリア長は振り返った。農家の購買意欲は上がっており「これまで使用したことのない農機を購入し、便利、作業が楽になったなどという声が聞かれ、顧客の新たなニーズの発見があった」という。
中でも、直進アシストシステムは関心を集めている。同社は県内各地にRTK基地局を設置し、全県をカバーしている。これまでのGS機能よりも精度が良くなったRTKキットは、県内各地で実演を行ってきた結果、販売につながっている。
同社は7月に価格改定を行った。これまでみられなかった駆け込みでの購入も今回はみられたという。その分反動も心配されるが、受注残が多くあり、影響は薄いとみられる。
7月には同社が主催する「農業者サミット」を開催した。同サミットは初めての取り組みで、山形農業をさらに発展させていくにはどうしたらいいかをテーマに、大学の教授や各地区の農家の代表者によるディスカッションを行った。「若い農家の方々が集まり、盛況だった。今後も開催を予定しており、各地の農家の方々と共に取り組んでいきたい」とした。
今後規模拡大を目指す農家に対し、春から乾田直播の実演を行ってきた。「作業の効率化、省力化のメリットとともに、天候に左右されるデメリットも伝え、今後の農業経営の選択肢の1つとして提案した。農家の注目度は高い」と、今後も社員間で情報を共有しながら、提案していく。
石井エリア長は福島県で米作りをしている。週末に赴任先から通って作業をする遠距離兼業農家だ。近年は乾田直播を導入するなど、遠距離による兼業農家に合ったやり方を研究し実践している。「KSASで無料で使用できるリモートセンシングを活用し、稲の生育具合を随時チェックしている。過去のデータから生育具合が分かり、離れた場所でも圃場管理ができる」と、自ら遠距離でも管理できる農業を示している。
今後の重点項目としては、県内全域を網羅したRTK基地局を活用したスマート農機の提案を強化していくとした。農機ショーでは、KSASを初めとしたスマート農業を紹介し、作業の効率化、省力化を推奨していく。またクボタJ―クレジットなど、営農に関する様々な情報の説明会を各拠点で実施する。
「夏の暑さはまだ続く。この時期、圃場で話をすることはできない。サービスの説明会、実演会のライブ配信など、工夫を凝らして提案していく」と石井エリア長は語り、提案の強化に努める。









