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令和7年8月25日発行 第3565号 掲載

インド、ドバイの拠点でも農機用ベルト拡販/三ツ星ベルト・池田社長が会見

 三ツ星ベルト(株)(池田浩社長・兵庫県神戸市長田区浜添通4の1の21)は6日、夏期のトップインタビューを行った。2030年度の「ありたい姿」の早期達成に向け、池田社長の指揮のもと、24'中期経営計画を着実に実行している同社。自動車用のみならず、農業機械用ベルトを国内外の拠点で盛んに生産・供給し、世界に三ツ星ベルトをPRする。記者からの質問に丁寧に答える池田社長は時に冗談を交え、和やかな雰囲気のなか記者会見は盛り上がった。
 ――26年度の第1四半期の業績について。
 池田 ほぼ予定通りとなるだろう。円高分を引いても好調な滑り出しと言える。
 ――海外の生産拠点の現状は。
 池田 現在、最も注力するのがマハラシュトラ州スパ工業団地のインド工場(MITSUBOSHI BELTING―INDIA PRIVATE LIMITED)。同工場は2012年から稼働を始めたが、新たに移転した約8万平方メートルの敷地の約半分に新工場を2023年に竣工、これまで順調に稼働している。生産能力は旧工場に比べて7倍となっている。
 ――注力する市場は。
 池田 米国の工場(MBL〈USA〉CORPORATION)を軸に、多用途4輪車向けに加えて一般産業向けの市場開拓に引き続き力を入れていく。
 ――今後、重点を置く地域や国は。
 池田 中東とアフリカ。中東はアラブ首長国連邦のドバイ市に法人(MITSUBOSHI BELTING MIDDLE EAST FZCO)を設立し、2025年4月から業務を始めた。グループ全体でみると、同拠点はまだまだ数%の規模だ。しかしここを拠点に中東およびアフリカの需要を掘り起こし、製品の供給量を伸ばしたい。
 ――生産再編の進捗について。
 池田 順調に進んでいる。まずシンガポールの工場を閉めて、2025年5月に同工場の機能を国内やインドネシアの工場に移管した。閉鎖に伴い新たな工場を設けず、既存工場のキャパシティで稼働率を上げて対応する。シンガポールでの生産量を補うことで、利益の増加につなげていきたい。現在は良い決断だったと考えている。
 ――国内の工場については。
 池田 生産再編、そして人材の確保および従業員のエンゲージメント向上に鑑み、名古屋工場(愛知県小牧市)に自動倉庫(生産ラインと物流システム)を併設した4階建ての新棟を2025年9月に竣工予定で、自動倉庫は2026年5月に稼働の予定となる。ぜひ楽しみにしていただきたい。また、四国工場(香川県さぬき市)では2026年8月に新工場会館を竣工予定。
 ――いわゆる「トランプ関税」の影響は。
 池田 米国にも工場はあるが、材料・製品などを輸入している分のコストが上がる。当社はサーチャージ方式を採用し、関税で上がった分は製品単価にオンさせる方針。これは取引先にも案内を進めている。米国に工場があるため、現時点では大きなダメージはないという印象だが、利益とコストのバランスを注視していく。
 ――中国の市場は。
 池田 中国経済はあまり芳しくないようだが、当社としては大きな落ち込みはなく、特に4輪車用の電動ユニット駆動ベルトや、一般産業向けの農用補修ベルトの販売が好調だ。ただし中国経済の先行きは不透明で不安材料も多少ある。経済が好転することを期待したい。
 ――イスラエル・イラン紛争の影響は。
 池田 紛争による交通機関などの混乱で、イスラエルの販売代理店は通常の営業ができていない。紛争が終結すれば、破損した自動車や機械部品の修復や交換の動きに伴い、同地域の需要は高まるとみる。一方、ドバイの拠点は売上げを堅調に伸ばしている。
 ――インドの市場で今後に注力するベルトは。
 池田 インド工場では自動車部品分野向けのベルトを主に生産・供給している。今後は輸出の拠点にしたいという考えから、一般産業と農用補修市場向けラップドVベルトの生産も同工場で加速させたい。
 ――ドバイの新拠点から展開する市場について。
 池田 中東及びアフリカなどの需要に対して、より効率的にタイムリーに対応する体制を構築させる。勿論、同地域においても農業機械用のベルトを拡販していく構えだ。
 ――主力事業以外で協業の予定は。
 池田 シナジー効果を生み出さない事業や異業種には手を出さない。引き続き本業の伝動ベルトや、建築用防水材といった当社の現行事業に専念したい。

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