林業労働災害の撲滅へ、全国6カ所で研修/林野庁・令和7年度事業

林野庁は、令和7年度も「森林・林業・木材産業グリーン成長総合対策」の一環として「林業労働災害撲滅研修事業」を展開し、特に林業技能1級相当及び2級相当の技能者を対象として、体系的に安全なチェンソー伐木技術のポイント教習を進めていく。林業現場で災害、事故が発生しやすい伐木作業での安全性向上を図るため、技能を有する林業作業員を中心に労働安全に関する学び直しと伐木作業のあり方の研修を主な研修内容とする。とりわけチェンソーを扱う林業従事者の技量・技能アップとともに、意識改革を進めるのを狙いとしている。7年度は、既に7月実施の和歌山県、京都府、8月に北海道で開催済みだが、この先、岩手、山形、福岡の3県で順次開催し、労働安全衛生に対する全体のレベルの底上げを図っていく。
林野庁は現在、林業の職場を安全で快適なものにすることを目指し、厚生労働省や各都道府県及び林業関係団体等と連携、林業における労働安全衛生対策の徹底を図り、労働災害の防止に向けた取り組みを推進している。
特に、「現場技能者キャリアアップ対策」をはじめとして、「林業労働安全強化対策」、「林業労働力強化対策」や「林業・木材産業循環成長対策のうち林業の多様な担い手育成」などを展開し、技能・技量の向上や現場の意識改革に取り組んでいる。
現在、フォレストバリュー(株)と(株)森林環境リアライズの2社を事業実施主体として進められているのが、ベテラン林業作業員を中心に林業労働安全に資する訓練装置を使用した効率的な学び直しと、新しい指導方法を習得する研修を主な内容とする「林業労働災害撲滅研修事業」だ。
この「林業労働災害撲滅研修事業」では、特にチェンソーでの伐木作業等において経験豊富なベテラン作業員での事故が目立つことに着目し、林業経験年数が25年超かつ50歳代の林業技能者を対象に実施。特に「林業職種」での技能検定制度がスタートしたことを受けて、研修の実技講習レベルを林業技能検定1級及び2級相当として実施し、一定レベルの安全なチェンソーの伐木技術の普及啓発を図る。
併せて研修参加者が所属する林業事業体の経営者層に研修の一部に参加してもらい、経営体全体の安全意識の高揚を図って、林業労働災害の撲滅を推進する。
7年度は、7月の和歌山県、京都府に続き8月に北海道で研修を開催。この後、残りの岩手、山形、福岡の3カ所で次の日程で林業労働災害撲滅研修を開き、現場で働くベテラン層の技能向上と意識改革を進めていく。
【岩手県】9月2日・岩手県青少年会館フラップいわて多目的ホール(盛岡市みたけ)、同3日・盛岡広域森林組合旧南部事業所(紫波町東長岡字天王)
【山形】10月2日・東北農林専門職大学附属農林大学校緑風館講堂(新庄市大字角沢)、同3日・同校スマート森林業研究・研修センター
【福岡】11月25日・久留米市シティプラザ中会議室(予定)、11月26日・福岡県緑化センター駐車場(同)









