オサダ農機:ニンジン収穫機で台湾企業支える/北海道特集

オサダ農機(株)(鎌田社長・北海道富良野市字扇山877の3)は3月1日に、取引先である台湾のVDS活力東勢主催「国際台湾人参の日」のイベントに招待を受け参加した。
VDS活力東勢は、ニンジンの生産、加工、販売及びジュースなどの加工品販売を行っている台湾企業。現地で年間4000トンを生産し、従業員は100名を数える。VDSニンジンは、コストコや地元スーパーでの販売のほか、航空会社へのジュースの機内提供や日本への輸出なども手がけている。
オサダ農機は20年ほど前、同社にニンジン収穫機を輸出し、それ以来、長らく同社の収穫作業を支えてきた。「きっかけは、うちに届いた1通の手紙。ニンジン収穫機を使いたいという要望だった」と鎌田社長は振り返る。当時、オサダ農機は機械の輸出をしておらず、また、技術盗用を警戒し、二の足を踏んでいた。「メールで何度かやり取りしたが、あまりに熱心。周囲の社長仲間にも相談する中で、『盗用なんか気にしていたら先に進まんぞ』という後押しもあって、ノウハウもない中で、とりあえず1台をVDSに販売することにした」という。結果、VDSはこれまでに5台を購入。同社は機械化が進んだことで、急速に発展していった。手紙を受け取った当時は10名に満たない小さな会社だったが、オサダ農機の収穫機で生産性を高め、今では10倍以上の従業員数を有し、台湾を代表するニンジン生産会社へと成長を遂げている。そしてオサダ農機は、3月に行われた台湾でのイベントに招待され、来賓として参加した。
「国際台湾人参の日」では、一般来場者がニンジンを手で引き抜くイベントを行っている。「初回3000人集まった。2年目に6000人、3年目には1万人。一大イベントに成長して、雲林県の知事なども来賓で来場し、ついには、オサダ農機は台湾ニンジンの発展に貢献したということで、台湾の伝統的な人形を贈呈された」と鎌田社長は話す。イベント会場には、オサダ農機の機械も展示された。
昨年逝去した長田秀治会長の葬儀には、台湾から同社の王文星社長が駆けつけ、通訳を通して弔辞を読み、これまでの感謝を伝えた。
「こんな小さな会社が輸出を手がけたということが自信にもなり、周囲からも評価され、現地からも感謝されて、ありがたいこと」と鎌田社長は述べている。









