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令和7年7月28日発行 第3561号 掲載

小坂新長官の会見②/躍進2025林業機械27

 この7月1日付の人事異動で林野庁次長から昇格し長官に就任した小坂善太郎氏は、林政記者クラブとの会見で就任に当たっての抱負をはじめ、これから進めようとする政策や主要事業について語った。先週に引き続き会見の内容から、今週は「儲かる林業」実現に向けてのアプローチや具体的な方向性、林業イノベーションへの思いなどについて取り上げる。長官は、再造林を増やしていく観点からも林業の機械化推進の重要性を指摘し、特に遠隔操作、自動化対応へ期待を示した。
 ―長官は次長時代になりますが、「儲かる林業」実現の大切さを語っておりましたが、この具体的な道筋についてどのようにお考えですか。
 小坂 儲かるというのは採算性が高いとか、採算が合うという世界。端的にいうとコストを下げることと、価格、付加価値を高めることだと思うんです。コストを下げるところでいうと、丸太を作る素材生産のコストと、後は「伐って、使って、植えて」ですから再造林するところのコストとに分かれるんでしょうけど、今いろんな機械化も進んでますし、コストを下げる術はある。そうしたものを導入していくことと、素材生産でいうとやはり山がまとまっていないと効率的な生産ができない。先ほど言った経営管理法に基づいて山をまとめていって、そこは所有者でもいいし、森林組合でもいいし、自伐型の人でもいいし、誰かが経営できるようにしていく。
 再造林は、特に下刈りついてはエリートツリーを使えば初期成長は早いので、下刈りを1回か2回で済むようにしてコストを下げる。
 ―付加価値を高める取り組みという点では。
 小坂 価値を高める世界でいいますと、言ってみれば木材を売ってお金を得るだけではなくて、CO2でお金に替えるJ―クレジットなどに取り組めば、森林経営の中で木材を生産して売るだけでなくて、全体として収入を増やして、全体として経費を削減していく。ある意味いろんなツールが出てきているので、そうしたものを使っていただき、冒頭に示したいろんな挑戦をしていただけるように我々も促したいし、そういう気になることをどんどん示していきたい。
 ―また長官は林業のイノベーションの重要性を盛んに強調し、PRしてきましたが、期待している技術についてはどう見てますか。
 小坂 いま遠隔操作、自動化でいうと下刈りの世界では、北海道では遠隔操作で下刈りができるようになってきている。あれをもっと体系的にやりたいなと思います。要は、地拵えの段階から機械が入るという形にすると機械が活躍しやすいわけです。単に機械を入れるだけではなく、地拵えの段階から機械を念頭に置いた対応を図れば、機械が使える林地と機械が使えない林地は当然あるわけですけれど、機械を使って地拵えができるようになってきたというのはある意味すごく大きな前進。それを上手く使ってシステマティックに体系づけてやっていくのが、これからの課題だろうと思います。
 それから伐倒のところでは、林野庁の予算を使った機械開発が進んでいます。伐倒のところで災害が多いので、遠隔操作で伐倒できる機械、世界はこれからもっと広げていきたと思います。
 やはり災害の少ない林業にしないといけない。若い人もなかなか安心して入ってこれない。そこに新しい林業機械は大いに可能性があると期待しております。林業が魅力的な職場になるようPRしていかないといけない。
 ―人材の確保という面を含めて、重要な視点になってきます。
 小坂 人材はどの業界も、どの分野も不足気味。伐採系の仕事では機械化が進んで、結構若い人が入ってます。若年率もある一定の線を確保してます。後は、造林・保育系の方の機械化を進める。若い人を入れるとなると、労働負荷を下げる、先程いった下刈りの機械化、自動化の世界で作業を楽にしてあげるような対応が必要になります。
令和7年7月28日

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