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令和7年7月28日発行 第3561号 掲載

日米など大豆ゲノム解析/農研機構

 農研機構は23日、都内で報道向けに会見を行い、日本の代表的な大豆品種「エンレイ」等を含む国内外11品種を対象に全ゲノム解読を行い、基準ゲノムデータ(リファレンスゲノム)として公開したことを発表した。
 また、遺伝子単位でゲノム構造変異を精密解析するパンゲノム構築法という独自解析手法を開発するとともに、日本と世界の大豆462点を大規模解析。その結果、日本の大豆が世界の品種、特に米国品種と大きな隔たりを持ち、特異なゲノムの特徴を持つことを明らかにした。一例として、莢のはじけにくさや病害抵抗性、粒の大きさや形などを決める遺伝子において日米品種で多くの違いがあるという。
 そして、これらの情報を研究者が使いやすいようにゲノム情報データベース「Daizu―net」として整理・公開し、大豆研究に役立つプラットフォームを構築した。
 この成果は、日米品種が持つそれぞれの優れた特徴の遺伝的背景を理解するうえで有用であり、多収性・安定性・高品質といった日米品種の良さを兼ね備えた革新的な国産大豆品種を育成するスマート育種の加速に資すると期待される。また、今回確立されたゲノム情報処理などの技術を用いて多くの品種の解析を行い、情報を蓄積することで、温暖化や省資源など環境の変化にも迅速に対応して品種を開発できると展望した。
 今回の研究内容は世界的な科学誌「Nature Genetics」にも掲載され、国際的にも注目を集めている。会見では、農研機構作物研究部門所長・石本政男氏、同機構基盤技術研究本部高度分析研究センター上席研究員・矢野亮一氏が成果発表を行った。

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