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令和7年7月21日発行 第3560号 掲載

天敵用いた防除体系の手順書公開/農研機構

 農研機構は14日、「促成栽培トマトにおける天敵タバコカスミカメ利用によるタバココナジラミの密度抑制技術標準作業手順書」をウェブサイトで公開した。普及指導員や営農指導員、生産者を対象に、同技術の概要や導入手順、注意点などを実証事例とともに解説している。
 促成トマト栽培では、9月上旬の定植から晩秋までの期間と春季の2度、タバココナジラミの侵入リスクが高まることが知られている。タバココナジラミが媒介するウイルスによって引き起こされるトマト黄化葉巻病の発生は深刻な問題となっているが、タバココナジラミは幅広い化学合成殺虫剤に対し抵抗性を発達させているため、殺虫剤に頼り過ぎない新たな防除体系の確立が求められていた。
 そこで農研機構は、薬剤の使用を低減しながら効果的に被害を抑制するため、ウイルス病による被害リスクが大きい定植から晩秋の期間は害虫忌避剤「グリセリン酢酸脂肪酸エステル(別名:アセチル化グリセリド)」と化学合成殺虫剤を使用し、タバココナジラミの密度が再び高くなる春季は天敵昆虫のタバコカスミカメによる防除を主体とする総合的な防除体系を確立。同体系では、天敵の餌となる生物や植物を利用し、長期にわたって圃場内で天敵を管理する「バンカー法」という技術を用い、晩秋からタバコカスミカメを維持・増殖させて春季に活用する点が重要なポイントとなっている。これにより、栽培期間を通じてトマト黄化葉巻病の感染リスクを抑え、化学合成殺虫剤の使用回数を低減することが可能。
 同手順書は、農研機構のホームページから利用者登録することで閲覧できる。

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