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令和7年7月21日発行 第3560号 掲載

国際建設・測量展で講演、電動建機で未来拓く/ヤンマー建機など

 建設・測量業界で国内最大級の専門展示会「CSPI―EXPO 2025 第7回国際建設・測量展」(同実行委員会主催)が6月18~21の4日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれた。19日の同展示会のセミナー会場において、ヤンマー建機(株)営業統括部販売促進部専任課長の橋本和俊氏とヤンマーエネルギーシステム(株)新規ビジネス開発準備室長の小島卓也氏が「ヤンマーが目指す新たなバリューチェーン 建機、エネルギーソリューションから見る持続可能な未来」と題して講演した。講演要旨をみる。
 ヤンマー建機はコンパクト建機のパイオニアだ。1968年に小型ディーゼルエンジン搭載の国産第1号ミニショベル「YNB300」を、75年には多目的作業機の小型建設機械として「YB1200形」を、94年に新世代ミニショベル「ViOシリーズ」を発売。近年では電動ミニショベルプロトタイプ「SV17e」をリリースするなど、創業以来、時代に合わせた様々な建機を生産・販売してきた。
 製品・ビジネスモデル及びブランドの変革に取り組むとともに、ブランドタグラインとして「BUILDING WITH YOU」を掲げ、顧客やパートナー代理店への長期的な成長への貢献を目指している。
 さらに、資源循環型社会の実現に向けて革新的なソリューションの開発を加速させるとともに、生産・販売・アフターマーケットへの投資を行い、顧客に価値を提供できる企業への変換も進めている。
 ヤンマーグループは循環する資源を基にした環境負荷フリー・温室効果ガス(GHG)フリー企業への挑戦として、「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を掲げている。
そのための3つの目標として、(1)GHG排出量ゼロの企業活動の実現(2)循環する資源を基にした環境負荷フリーの企業活動の実現(3)顧客のGHG排出ゼロ・資源循環化への貢献―をあげる。
 ヤンマー建機はゼロエミッションに対応する電動建機を数多くリリースしている。同社の電動化の動きとして、今年はコンバージョンEVとして、電動建機3モデルを欧州で発売開始。内燃エンジンをモーターに変更し、全社的に電動化を進めるために新組織を設立する。
 30年にはネイティブEVの新モデル発売を目指す。新世代の電動専用ユニットとエネルギー効率を向上させたヤンマー製の新型バッテリーを搭載し、電動ユニットの外販も視野に入れる。
 30年以降は次世代ネイティブEVの新モデルを発売し、油圧アクチュエーターを電動化することでエネルギー効率を最大化させる予定だ。
 太陽光発電や水素発電機、バイオ発電などでグリーン電力をつくり、建機の操作に利用したり、グリーン電力をバッテリー発電機に貯め、いつでもどこでもグリーン電力で充電できる「グリーンバリューチェーン構造」を描いている。
 すでに水素混焼コージェネレーションシステムや燃料電池発電システムは実用化されている。ヤンマーエネルギーシステムは昨年11月、(株)JERAの袖ヶ浦火力発電所構内に、水素燃料電池発電システム2機と水素専焼エンジン発電システム1機を納入した。
 これにより、水素燃料を活用して消費電力のCO2ゼロエミッション化に貢献するカーボンフリーな電力供給を実現。この電力はJERAの太陽光発電システムによる再生可能エネルギーと合わせて、国内最大規模の撮影スタジオである東宝スタジオで使用される。
 次に、EHRについて説明する。EHRとは騒音と排出ガスをゼロに抑え、独立して稼働できるエネルギー貯蔵・配電システム。ディーゼルやガス発電機を用いた発電システムへの統合や系統電力網、太陽光発電モジュールへの接続も可能になる。
 EHRの主な目的は、より高いエネルギー効率を保証し、排出ガスと騒音を最適化すること。水素燃料電池とEHRを組み合わせることでグリーン電力をより安定的に継続供給できるようになる。
 電動建機の導入において懸念されるのが、充電インフラの確保であり、EHRの普及によってこうした課題を解決し、電動建機の普及促進につなげていく方針だ。

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