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令和7年7月21日発行 第3560号 掲載

牛を健康に飼う秘訣、ドライフォグ活用/クボタWEBセミナー

 (株)クボタ(北尾裕一社長)は6月25日、WEBセミナー「暑くても牛を健康に飼う秘訣とは―濡れない霧で牛舎の快適な環境づくり」を開催した。同社の担当者が暑熱対策のポイントについて解説。超微粒子の霧を均等散布し、周囲を濡らさずに気化熱による冷却を行う「ドライフォグシステム」の仕組みや特徴を紹介した。セミナー要旨は次の通り。
    ◇
 牛だって、暑い―。乳牛はたくさんの生乳を生産し、大きな体を維持しながらお腹の胎児を育てている。日々、代謝・生産活動という激しい運動をしており、一日中マラソンをしているような状態だ。乳牛の健康を維持するためには、新鮮な空気を十分に呼吸することが重要。
 暑熱ストレスがたまると、牛の胃運動、免疫力、採食量、乳量、乳成分、繁殖成績がそれぞれ低下し、疾病発生率が高くなる傾向がある。
 暑い時期でも牛を健康に飼うために大切なのは、採食量を回復させて牛を活動的にすること。そのためには牛にストレスを与えない快適な環境づくりが必要だ。
 一般的な暑熱対策としてあげられるのが、大型換気扇による送風と換気。悪臭の発生を防ぐ効果もあるが、外気温そのものが高いときは送風を強めても熱風が回るだけ。
 そこで気化熱による冷却を行う、細霧システムの導入がおすすめだ。細霧システムは、牛舎内の気温と牛の体温を低下させることができる。
 高圧ポンプで噴霧した超微粒子の細霧は直進性が強く、大型換気扇の強風でも牛体まで細霧が届く。気化しやすく、牛体、敷料、飼料、牛床、牛道が濡れないのが特徴。
 細霧システム導入で期待される効果として▽暑熱ストレスからの体調回復▽夏バテ予防▽採食量の回復▽乳量回復▽疾病発生率の減少▽受胎率低下の改善―などがあげられる。牛がリラックスできる快適な環境づくりが牛の健康とともに最大の生産性をもたらす。
 気化熱による冷却は、湿度が低いと効果が高いが、湿度が高いと効果は薄れる。畜舎の構造に合わせた適切な大型換気扇の設置が重要なポイントとなる。
 大型換気扇と細霧システムの併用により、気化熱で牛体と牛舎内の温度を低下させながら湿度の上昇も抑える。
 クボタのドライフォグシステムについて紹介する。ドライフォグシステムは5・0MPaの水圧とフォグノズルから、10~25μメートルの超微粒子の霧を均等散布する。水の粒径はフォグ(霧)状になり、ゆっくりと降下。霧は長時間漂い、周囲を濡らすことなく、気化熱による冷却ができるようになっている。
 メリットとして▽接触面積が大きいので気化しやすい▽牛体や敷料、牛床、牛道が濡れない▽ボタ落ちしないノズルで不快を回避▽霧が風に流されにくく牛に直接届く▽汎用性が高く簡単に設置ができる―などがある。
 現在、東北地方で5件、北海道で28件の導入実績があり、注目度は年々高まっている。北海道日高町の牛舎ではドライフォグシステムの活用により、平均2~3度Cの温度低下を確認している。
 ドライフォグシステムで夏場の牛体管理を効率化し、快適な作業を実現しよう。
 セミナーの視聴は次のURLから。https://agriculture.kubota.co.jp/event/webinar/20250625-dryfog/archive.html

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