MENU
令和7年7月7日発行 第3558号 掲載

トラクタ遠隔操作など初公開/ヤンマーHD、京都大学

 ヤンマーホールディングス(株)は2日、京都府木津川市の京都大学農学部・農学研究科附属木津農場で、京都大学農学研究科との連携講座である「データ駆動型サステナブル農業講座」におけるスマート農機実演会を共同開催し、ロボットトラクタの遠隔操作、電動農機等の自動運転を初公開した。(7面に関連記事)
 京都大学農学研究科とヤンマーアグリ(株)を中心としたヤンマーグループは、農業機械やロボティクスといったヤンマーの技術と京都大学大学院のアカデミアの専門的知見で、持続可能な食料生産の実現に向けた京都大学農学研究科と産学共同講座を2025年2月より開講している。
 今回、京都大学とヤンマーが考えるサステナブル農業について、報道関係者に説明するとともに、京都大学の学生を招いてのロボットトラクタの遠隔操作や電動農機・自動運転農機の実演、サステナブル関連のパネル展示を初公開した。
 当日はまず、報道関係者向けに、「データ駆動型サステナブル農業講座」やヤンマーの取り組みについて、京都大学農学研究科教授の飯田訓久氏と、ヤンマーアグリ先行開発部技監・部長の日高茂實氏が説明した。
 飯田教授は、「農業労働力が減少する中、それを補完する機械化とデータ化が重要」とした上で「今のところ、何が必要なデータなのか決め手がないのが現状で、この取り組みにより、現場に近いところでデータ収集し、それを見極めたい」と連携講座の狙いを話した。日高部長は、今回実演するスマート農機などを紹介した。ロボットトラクタの遠隔操作では、事務所内でモニターを確認しながらの遠隔操作技術を初公開。小型電動農機「EX01e」による自動畝立て作業を報道向けに初公開。フランスで導入されているブドウ向けの自動農薬散布機は本邦初公開となる。
 実演会には京都大学の学生も参加。教室内からロボットトラクタの遠隔操作を実際に体験した。圃場では、小型電動農機、自動農薬散布機の実演が行われた。参加した学生からは「自律走行技術が進展していることを実感できた。今後、農業労働力が減少する中で、機械化、ロボット化は必須であり、新規就農のハードルを低くすることにもつながるのではないか」など、将来の農家減少への対応の重要性を指摘する声が多く聞かれた。

カテゴリー別最新ニュース