7年版研究成果選集を発刊/森林総合研究所

森林総合研究所(浅野透所長)はこのほど、「令和7年版研究成果選集2025」を発刊した。重点課題を構成する9つの戦略課題において、2024(令和6)年度に得られた主要な研究成果を取りまとめた。特に今回の成果選集では、専門用語には解説を付けるとともに、こうした成果がSDGs(国連が定めた17の持続可能な開発目標)のどれに貢献できるのかを成果ごとにアイコンで示すなど、よりアプローチしやすくしている。
現在、森林総研が掲げる重点課題は、(1)環境変動下での森林の多面的機能の発揮に向けた研究開発(2)森林資源の活用による循環型社会の実現と山村振興に資する研究開発(3)多様な森林の造成・保全と持続的資源利用に貢献する林木育種―で、それぞれで戦略課題が設定されている。
機械関連では、戦略課題の「林産物の安定供給と多様な森林空間利用の促進に資する研究開発」で進められており、▽全面機械地拵えでトドマツの下刈り回数を大幅に削減▽ロボット技術を活用して荷台への丸太積載を無人で行うことに成功―を成果として紹介。
「全面機械地拵えでトドマツの下刈り回数を大幅に削減」の研究では、トドマツの造林地で大型機械による全面地拵えを行い、ササの再生が抑制され、下刈り1回でも苗木が良好に育った。
また、森林総研では、レーザー計測技術や人工知能(AI)による画像処理技術、ロボット制御技術を統合し、丸太を荷台に自動で積載する制御システムを開発した。丸太の自動検出から丸太をつかんで積載するまでの一連の動作を自動で行うことができる成果が確認されている。
この他、「LiDAR搭載UAVによる樹高測定の効率化・高精度化と壮齢期までの樹高の遺伝的評価の手法開発」なども行われている。









