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令和7年6月23日発行 第3556号 掲載

ヤンマーエネルギーシステム:土壌改良剤を供給/もみ殻関連機器特集

 ヤンマーエネルギーシステム(株)(山下宏治社長・兵庫県尼崎市常光寺1の1の4)は、「グリーンイノベーション基金」事業における第1号機となる「高効率もみ殻バイオ炭製造装置」を研究開発し、岐阜県岐阜市のJAぎふ方県カントリーエレベータに設置し、4月24日に実証運転を開始した。同施設で製造した高効率もみ殻バイオ炭に微生物などを混ぜた土壌改良剤を全国100カ所の農地に供給し、2031年3月まで効果を検証し、低コスト製造とともに、農作物の収穫量向上を目指す。
 同社は同事業において、NEDO、JAぎふなどと共に、高機能バイオ炭等の供給・利用技術の確立を目指す。
 同装置は24時間稼働でその燃料熱を利用して燃料を使用することなく、1時間当たり100キロのもみ殻から炭素残存率の高い30キロの良質のバイオ炭を製造することができ、同社従来比で歩留まりを20%向上している。
 自動制御で連続運転が可能で、高効率なバイオ炭製造技術を確立。また、炉内の清掃や袋詰めなども自動化することによりバイオ炭製造コストの低減を目指す。具体的には1トン当たりの製造コスト目標を3万円とし、従来のヤンマーエネルギーシステムの自動化と省エネ技術に加え、通常のバイオ炭製造技術比で約40%のコスト低減を想定している。
 バイオ炭は多孔質で微生物の繁殖や養分の保持にも適している。また、炭素貯留効果があり、地球温暖化対策に有効とされている。
 〈装置の特徴〉
 ▽クリーンな排気=高温燃焼技術により廃棄をクリーンに
 ▽省力化=24時間運転で省力化し、遠隔監視で安心
 ▽省エネルギー=化石燃料を使用せず、消費電力も小さい
 実験機は同社の従来技術を適応し、化石燃料を使用せず、製造時の温室効果ガス排出量が少ないだけでなく、もみ殻を燃焼利用する際に問題となる発がん性物質の結晶質シリカの生成を抑制することが可能で、環境に配慮した資源循環農業にも寄与する。
 同装置で製造されたバイオ炭は今後、全国50地区以上での現地実証を予定している。

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