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令和7年6月23日発行 第3556号 掲載

鋤込みや堆肥化に利用/もみ殻関連機器特集

 もみ殻は主に、土壌改良材として土壌中にすき込むことで水はけの改善に利用されている。排水性のほか、もみ殻を土壌の微生物が少しずつ分解していくことで、土壌の団粒構造化を促進する効果があり、土壌微生物の活動を助ける。また、もみ殻は土壌微生物に分解されにくいことからマルチング資材としても利用される。通気性が良いため、地温が上がりすぎるのを抑え、保湿・保温の効果があり、雑草抑制の効果も期待できる。耕種以外では、家畜の安楽性を高めたり、糞尿処理のために畜舎敷料資材として利用されている。
 もみ殻の活用方法として、最近、改めて注目されているのがもみ殻くん炭。炭化することで、多孔質となり通気性・保水性・排水性が向上するほか、脱炭素化に向けたGHG排出削減技術として取り組みが推進されている。もみ殻など地域の未利用バイオマス資源をバイオ炭として農地に施用することで、土壌改良に加え大気中のCO2由来の炭素貯留を実現し、農地土壌の炭素貯留の拡大に役立つ。生のもみ殻は、土壌中にすき込んだ場合、光合成により、大気中から植物体内に取り込まれたCO2は、そのまま土壌中に施用しても、微生物の活動によりすぐに分解され、大気中に放出されてしまうが、炭化された植物体は、分解されにくくなるため、炭素貯留につながる。
 また、有機農業の拡大が一層推進されるのに伴い、堆肥の活用が重要になっている。
 有機農業参入促進協議会が作成した「有機農業をはじめよう!つちづくり編」では、もみ殻堆肥の作り方を紹介している。堆肥は、大きく、養分供給を目的としたアルカリ性寄りの養分堆肥と、土づくりを目的とした酸性寄りの育土堆肥とに分かれ、もみ殻堆肥は、水はけなどの物理性や有益な微生物が生息できる生物性を良くする育土堆肥に分類される。
 もみ殻堆肥は、もみ殻6、鶏糞(牛糞、豚糞)2、米ぬか2、落ち葉1、山土1の割合で作る。これらの材料をもみ殻、落ち葉、米ぬか、鶏糞、山土の順に重ね、1~2回混ぜる。水分を60%に調整する。1輪車1杯サンプルをとり、材料を両手でよく揉みほぐした後、両手で握って団子を作り、手の平で揺すっても壊れないか、指でつつくと壊れるくらいが水分60%。冬は揺するとヒビが入り壊れる程度(50%)にする。全体を切り返して山積みし、カバーをかける。ドーム型またはカマボコ型に積むとよく発酵分解する。箱型では腐敗しやすい。カバーは通気性があり腐りにくいポリプロピレン製のカーペット・フェルトを利用する。1~2日後に60度C以上になっているか確認する。この温度に達すると雑草の種子や病原菌が死滅する。切り返す。堆肥は好気性微生物を利用して発酵するために、定期的に切り返す。全体を60度C以上にし、均一に分解させる。切り返しのタイミングは、仕込み後1週間後・その日から2週間後・その日から3週間後・あとは毎月1回。
 また、切り返し3回目までは、水分が60%になるよう必要に応じて水を加える。

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