実演研修施設・アグリベースが開所/新潟クボタ

(株)新潟クボタ(吉田丈夫社長・新潟市中央区鳥屋野331)は18、19の2日間、NKファーム村上(新潟県村上市)の敷地内に新設したアグリベースにおいて、「~新潟クボタアグリベースキックオフイベント~『スマ農ディスカバリー2025』」を開催した。昨年11月に実施したプレオープンイベント開催時に行ったスマート農機や畑作機械の実演に加え、最新アグリロボや各種農機によるデモンストレーションも実施。両日とも晴天に恵まれ、県内各地からの来場者で、大いに賑わった。
初日のオープニングセレモニー冒頭、吉田社長が挨拶。来場者に対し謝意を表し「弊社の経営理念の一つに農業新時代の創造がある。今まさに農業情勢が変化している。農業機械も様々な技術革新やイノベーションが起きている。そのような時代にあって、このアグリベースは、新たな農業技術やソリューション、スマート農機などを実演、研修し、情報発信の場と位置づけオープンした。農業新時代への未来を照らす新しいツールであると思っている。これを皆様とともに体感し、学習し、最後は感動し、そういった体験を通じて普及させていく。本日は、その第一歩を踏み出す記念すべき日。皆様と農業の新時代を切り拓いていきたい」と決意を述べた。
次に来賓の(株)クボタ農機国内営業推進部の富田健一部長が「機械の大型化に伴い、セールスの皆様がより手軽に農機を体感するということが難しくなる中、このような広大な敷地で我々の開発する製品を社員の皆様だけでなく、生産者の皆様にも体感いただける場を設けていただくことに敬意と感謝を申し上げる」などと挨拶した。
同じく来賓の新潟県農林水産部の石田正雄技監は「農業が持続的に発展するためには、スマート農業の利用拡大による効率化は不可欠。このアグリベースにより、スマート農業が加速的に進み、本県が日本の食料基地として食料安全保障に貢献することにつながることを期待したい」と祝意を述べた。その後テープカットに移った。
続いて農業機械を音楽にのせて紹介するデモンストレーションを実施。ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章の調べにのせて、ロボットトラクタやロボット田植機などが圃場を駆け巡り、その上空をドローンが旋回。それぞれの機能を紹介するとともに、農機の力強さや走行性能を音楽による演出によって、より強く来場者に印象付け、農業新時代を創造していくという決意を表した圧巻の11分間となった。
セレモニー後は、各コーナーに分かれて試乗や機能説明等を対応した。実演展示は枝豆、ニンジン、移植、小型管理機、土づくり、肥料散布、草刈機、播種機、可変施肥、アグリロボ、防除の各コーナーを設置し、クボタ製品のみならず、関連製品も含め50製品以上を取り揃えた。
吉田社長は取材に応じ、「経営理念に『農業新時代を創造し、常に市場をリードする』、『社員一人ひとりが成長し、自らの能力を発揮できる職場をつくる』を掲げている。オープンしたアグリベースは『体感してもらう』ことを重視し、社員研修や実演の場として設立した。農業人口の減少や農地の集約化、機械の大型化などで、20年前の販売台数の3000台から今や1000台へと減少し、若手社員の経験機会も減少している。アグリベースの活用により若手社員の自信向上と顧客対応力強化を目指す。また、展示会やイベントで実演を行い、顧客が納得するまで機械を体験できる場としても提供する。これまで実演といえば、持ち込み実演が当たり前で、実施には大小様々な準備が必要だった。『来訪実演』という形で農家の皆様に来ていただくことで、各拠点の負担も軽減される。機械が高額化し、購入や意思決定のプロセスも変化している。しっかり納得して購入していただくためにも、この場を活用し、経営理念を具現化する場としていきたい」などと抱負を述べた。
アグリベースはNKファーム内に設けられ、7ヘクタールの面積を有する。これまではこの敷地内の一部をライスセンターやドローン教習所などとして利用してきた。アグリベースの本格稼働に際し、木の伐採や伐根、整地や石抜き、水道の設置など、数年間で1億円以上を投資。今後は最先端技術を中心に整備を進め、作物毎に体験型展示実演コーナーを設け、体験ツアーの実現を構想している。









