関西万博で高性能機を披露/松本システムエンジニアリング

松本システムエンジニアリング(株)(松本良三社長・福岡県粕屋郡篠栗町和田5の2の25)は、大阪・関西万博の「EXPOメッセ会場(WASSE)」で行われた、農林水産省主催「RELAY THE FOOD~未来につなぐ食と風土~」のスマート林業ブースで、ハーベスタ「トリケラ」と、ラジコン式伐倒作業車「シン・ラプトルⅡ」を紹介した。普段は目にする機会の少ない高性能林業機械が披露され、シン・ラプトルⅡについてはゲーム形式のお楽しみ企画を急きょ設定したことなどから、会場では参観希望者が列をなし、熱い視線を集めていた。
「シン・ラプトルⅡ」については、製品本体ではなくパネルと伐倒シミュレーションゲームで説明。VRゴーグルを装着すると目の前にCGの山が出現し、コントローラーを操作して木を切り倒すと得点が入る。ゲームの様子はモニターに映し出され、また操縦者の動きと連動して、ミニチュアのシン・ラプトルⅡが動き回る。事前にゲームの参加予約を行っていたこともあり、チケットを握りしめた来場者が列をなしていた。ブースで説明に当たっていた松本社長は、「ゲームは緊急で作った。実際の山を想定した立体映像の中を動き回り、木をつかんで伐倒するやり方にした」と話し、反響の大きさに笑みがこぼれた。
スマート林業ブースへの出品は林野庁の公募に応えたもの。同庁担当者によれば、昨年10月に開始した募集では思いのほかエントリーする企業が多く、審査によって出展企業を決定したという。
同社長は「シン・ラプトルⅡは、世界に先駆けて製造したラジコン式の伐倒作業機だ。また、トリケラに関しても、ローラーとストロークの両方式で枝払いをこなすハーベスタはこれだけ。どちらも世界にはまだないものだから、推薦してくれたのだと思う。ラジコン化、自動運転化することで、林業事故をなくしたいという想いで作った。来場者にもそれを感じてもらえたら嬉しい」と出展の狙いを語った。
林業は他産業と比べて事故率の高い分野。事故の内容をみると、チェンソーによる立木伐倒中に生起する割合が多く、立木から人が離れた状態でいかに伐倒作業ができるかが積年の課題になっている。その点、シン・ラプトルⅡは、ラジコンによる遠隔操作で立木を伐倒し搬送する作業車で、カメラの搭載により、オペレータは今回のゲームのように専用メガネを装着して操縦。チェンソーを使わず、傾斜地に人が分け入らなくても作業が完了できる。スマート林業ブースの展示コンセプトは「より安全に、より効率的に、より楽しく」で、同社製品はまさにそのテーマに応え、新規性と安全性の高さを広く社会にアピールしたといえる。
同社長は今後の予定について、「みどりの食料システム戦略が完了する2050年まで生きているかどうかわからないが」と冗談を前置きしながら、「今年は植栽機の新製品をリリースする。また、山火事に関連する取り組みも考えている。とにかく世界が驚くような林業機械を作りたい」と変わらず開発精神の旺盛なところをみせた。









