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令和7年6月16日発行 第3555号 掲載

「農林水産研究イノベーション戦略2025」策定/農林水産省

 農林水産省は6日、「農林水産研究イノベーション戦略2025」を公表した。これは、食料・農業・農村基本計画に基づき農林水産分野における研究開発の重点事項などを示すもので、2019年から毎年策定されている。2025年版は、4月に決定された新たな基本計画に基づく初めての戦略となる。
 今回は特に、スマート農業機械や栽培管理の意思決定の支援システムを活用することで、労働時間の削減と生産性・収益の向上を目指すことや、スマート育種支援システムによって産学官が一体となって品種開発に取り組むことが強調されている。併せて、イノベーションの好循環を支える基盤の強化として、農林水産業を支える国立研究開発法人の機能強化、スタートアップの成長段階に応じた息の長い伴走支援、スタートアップや民間企業の発意による目的志向的な研究開発プラットフォームの形成―などを進めていく。
 同戦略では、「農林水産技術マップ(農業版)」として、今後の農業の将来像とその達成に必要な技術例を提示。このうち水田作経営をみてみると、▽ロボットトラクタ:有人―無人での協調作業(開発済)や農業機械の電化・水素化の開発。実用化は2040年~▽収穫機・乾燥調製施設等の連動:コンバインと搬出・運搬トラック、乾燥調製施設との連動技術の開発。実用化は2030年~▽農業用ドローン(直播栽培):自動航行・種もみの自動補給等が可能な効率的なドローン直播技術の開発。実用化は2035年~▽栽培管理支援・将来予測技術:病害虫の発生、生育・収量及び収穫日を予測するAIを利用した生産管理アプリの開発。多様な地域や品目において最適な生育予測・収量予測ができるように、品目や環境に関するデータを追加学習させた農業特化型AIの開発。実用化は2027年~―などを記載。
 また、「農林水産技術マップ(詳細版)」では、様々な農林水産技術の現在の普及状況や今後の課題などが、より詳細にまとめられている。このうち「(1)スマート農業技術の開発・普及促進」では、項目として(1)農業用ドローン利用技術の高度化(2)スマート除草技術(除草ロボット・畦畔管理)(3)水田・畑作における自動化技術(自動運転・プロセス連動)(4)野菜・果樹等の自動化技術(管理・収穫・選果)と機械化作業に適した栽培技術―などがあげられ、現状や目標、イメージ写真などが掲載された。
 同省は、技術マップに示した農業経営の将来の姿の実現に向け、同戦略に沿って新技術の開発や普及に取り組んでいく。

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