「ふくい園芸カレッジ」卒業生に聞く/北陸特集

福井県は2015年から「ふくい園芸カレッジ」(※以下、カレッジ)を開校し、農業従事者や就農を希望する人に向けた支援に取り組む。同校の新規就農コースは、技術や経営などを学ぶ座学や農家での研修(里親農家研修)など2年間のカリキュラムを実施している。同コースの卒業生で、現在は農園を経営する吉田健一さんに話を聞いた。
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吉田さんは大阪府出身。カレッジに入校する以前は大阪のIT企業に就職していたが「IT業界で長く続けていくことは難しい」と考えるようになったと振り返る。そんな折、「新農業人フェア」と題した就農支援イベントに参加した。会場では様々な県がブースを出し支援についてアピールしていたが、福井県のスタッフの説明がとてもていねいだったことや、支援内容が充実していたことに心を動かされたという。就農イベントに参加したきっかけを質問すると「もの作りが好きだったので、農業であれば続けていくことができるかもしれないと思いました」と答えた。また、天候に左右されにくい施設園芸であれば、参入のハードルが下がるように感じたとも話した。その後、カレッジに応募し、面接などの審査に合格。就農するため福井県に移住した。
卒業して7年目の現在、吉田さんはJA福井県がリースするパイプハウス10棟、そしてDIYで建てた小ハウス1棟でミディトマトやメロン、シャインマスカットなどを栽培している。農地は三里浜砂丘地農業支援センターで斡旋を受けた。また農機などの備品は県の助成金を利用して購入した。従業員は妻とパートタイマーの2人だ。福井での農業経営について尋ねると「のんびりしてます」と一言。海風が強く、栽培には手間と金がかかるが、支援センターの後押しなどもあり、農家同士の横のつながりもできて孤立せずに運営している様子が見てとれた。2年前から県が認定する里親農家となり、カレッジ研修生の受け入れも始めた。
今後の目標は施設園芸に特化して規模を拡大することだという。就農を考えている人にメッセージを求めると「やる気があればなんとかなります」と笑顔で答えた。
〈吉田健一さん〉
大阪府出身。2016年にふくい園芸カレッジに入校し、18年に卒業。現在は独立し福井県で農園を営む。
〈主な栽培品目〉
▽ミディトマト42アール▽マルセイユメロン4・5アール▽ユウカメロン4・5アール▽小カブ15アール
〈主な農機〉
トラクタ(24馬力)、作業機4台、噴霧機2台、灌水・液肥散布システム









