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令和7年5月26日発行 第3553号 掲載

スマート農業情報交換会:スマ農推進する福岡市/J AGRI 九州特集

 スマート農業推進協議会及び農研機構九州沖縄農業研究センターは1月、佐賀県神埼市の(有)アグリベースにいやまなどでスマート農業推進協議会第5回情報交換会及び暖地二毛作水田における周年スマート化実地勉強会を開催した(既報、一部Web併催)。同センターなどが「アグリベースにいやまスマート農業実証コンソーシアム」として取り組んだ令和元年度スマート農業実証プロジェクトの成果などを報告したほか、スマート農機の実演も行われた。
 そのうち、久留米シティプラザで行われた情報交換会では、農研機構によるスマート農業推進協議会及びスマート農業施設供用プロジェクトの説明、農林水産省によるスマート農業推進施策の説明が行われた他、3講演が行われた。
 ここでは、「スタートアップ都市福岡市から生まれる新しいスマート農業技術のご紹介」(福岡市農林水産局政策企画課・高林悠氏、Carbon Xtract(株)、(株)アイナックシステム、SACMOTs)と題し、福岡市によるスマート農業の取り組みを紹介した講演概要をみる。
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 福岡市は人口165万人超を抱え、人口増加率及び若者の割合が政令市1位を誇り、海と山に囲まれコンパクトな市街地を形成している。都市と農業が近い同市は、「食べ物がおいしいまちを支え、農とともにある豊かな暮らしをつくる」ために、福岡市農林業総合計画等を通して、スマート農業を推進。実証実験フルサポートやスマート農業推進協議会の設立などを進めてきた。一方で、市内農家の課題と既存のスマート農業のミスマッチや、スタートアップ企業がスマート農業にチャレンジするハードルが高い課題があったことから、これを打開するべく、令和6年度から新たな取り組みとして「Fukuoka Cityスマート農業マッチングプロジェクト」を展開。(1)全国からスマート技術・アイデアを募集して、市内生産者とスマート農業企業のマッチングを図るマッチングプログラムや、(2)今津リフレッシュ農園でのチャレンジ農園プログラムを進めた。
 (1)はマッチングイベントを行い、企業の技術紹介や生産者との交流会等を実施。マッチングの事例として、イチゴの生産性向上を課題としていた生産者とグリーン(株)が協力し、イチゴハウスに農業用IoTソリューション「e―kakashi」を設置してデータ活用を行う実証実験を実施。JAの営農指導員にもデータ活用方法を学ぶ勉強会を開催し、農家と指導員の両輪でデータに基づいた栽培が行えるよう包括的に支援している。
 また、(2)では今津リフレッシュ農園を実証フィールドとして、実証経費を一部助成するスタートアップ向けのチャレンジ農園プログラムを実施。ここでは(株)アイナックシステムなど3社が潅水・収穫の自動化など様々なスマート農業技術の実証を進めている。
 福岡市では今後も市内農家の課題に合ったスマート農業技術とのマッチングを図る仕組みや、スタートアップ企業のチャレンジを後押しする環境を整備し、市内のスマート農業を推進していきたいなどと語った。

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