4月食料価格1%増/FAO調べ

FAO(国連食糧農業機関)は2日、2025年4月のFAO食料価格指数を発表した。それによると、4月におけるFAO食料価格指数は平均で128・3ポイントとなり、前月比1・2ポイント(1・0%)上昇した。背景には、穀物、乳製品、肉類の価格指数の上昇が砂糖と植物油の価格指数の下落を上回ったことがあった。前年同月比では9・0ポイント(7・6%)増となったものの、2022年3月に記録したピークからは31・9ポイント(19・9%)低い水準に留まっている。
内訳をみると、FAO穀物価格指数は4月平均で111・0ポイントとなり、前月比1・3ポイント(1・2%)増、前年同月比0・6ポイント(0・5%)減となった。前月比増の理由は、主要穀物全般の価格上昇を反映したもの。世界の小麦価格は、ロシア連邦の輸出可能量の逼迫、一部の主要輸出国の堅調な輸出ペース、為替変動に支えられ、小幅に上昇した。トウモロコシも主に米国における季節的な在庫逼迫と為替変動により上昇。米価格は0・8%上昇した。これは、ベトナムで香りの良い品種への需要が強まり、ベトナムの主要作物の収穫が最終段階に入り、収穫したての米の供給が減少したため。ソルガム価格、大麦価格も上昇した。
一方、FAO食肉価格指数は4月平均が121・6ポイントとなり、前月比3・7ポイント(3・2%)増、前年同月比で5・0ポイント(4・3%)増となった。食肉の国際市場は全分野で上昇し、特に豚肉価格が大きく上昇した。これは世界的な輸入需要が高まったことなどによるもの。牛肉価格も堅調な輸入需要と世界的な供給量の制限を受けて上昇。鶏肉価格は特にブラジルで緩やかに上昇した。
FAO乳製品価格指数は4月に152・1ポイントとなり、前月比3・5ポイント(2・4%)増、前年同月比28・4ポイント(22・9%)増となった。国際バター価格は前月比2・9%増となり、3カ月連続で上昇し、史上最高値を更新した。チーズもオセアニアでの供給が逼迫する中で堅調な輸出需要に牽引され、前月比2・3%上昇した。
一方、FAO植物油価格指数は4月平均158・0ポイントとなり、前月比3・7ポイント(2・3%)下落したものの、前年同月比では20・7%増だった。前月比減の背景は主にパーム油価格の下落によるもので、大豆油と菜種油の相場価格の上昇を相殺した。FAO砂糖価格指数は4月平均が112・8ポイントとなり、前月比4・1ポイント(3・5%)減り、2カ月連続の下落となった。前年同月比では13・8ポイント(10・9%)低下した。
この下落は、主に不透明な世界経済の見通しと、それに対する飲料・食品加工業界への影響懸念が要因とみられている。









