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令和7年5月26日発行 第3553号 掲載

農作物アノテーション効率化プログラムの利用申請開始/農研機構

 農研機構は16日、AIによる画像処理で対象農作物を検出する際に必要なアノテーション作業(学習データを作る作業)を効率化できるプログラムを開発し、職務作成プログラムとして利用申請の受付を開始したと発表した。また、同プログラムの使い方を記載した標準作業手順書もホームページで公開した。
 AIが対象物を正しく識別するためには、少なくとも1万カ所以上の対象物が正しくアノテーションされた学習データが必要であり、アノテーションに時間と労力がかかっていたが、同プログラム利用によりアノテーション作業の所要時間が、従来手法と比べ約5分の1に短縮できたという。
 同プログラムは、100カ所程度の少数の手動アノテーションを最初に行えば、AIが学習して対象物を認識、検出し、その後の作業で、1万カ所以上のアノテーションを自動で行うことが可能になるというもの。大量のアノテーションを自動で行うため、目視で自動アノテーションの結果を確認及び修正する必要があるものの、従来手法であるマウスなどで1つ1つ手動により対象物を指定する作業が不要となる。イチゴの花を用いて実証した際、アノテーションの作業時間が、従来手法では16・6時間であったのに対し、3・3時間と約5分の1に短縮できた。
 同機構ではこれにより、手動で1つ1つアノテーションをしなくても、大量のデータを自動で効率的にアノテーションができるようになり、さらに視覚的に操作しやすく、ほとんどの処理をマウスのクリック操作で実行可能で、画像処理の経験がない初心者でも容易に使うことができるという。農作物の研究を行う研究機関、農業関係の高校や大学、アプリケーション開発を行う企業等が活用でき、同プログラムの活用により、AIによる農作物の画像処理の利用普及に貢献し、AIの画像処理データに基づく試験研究の加速化が期待されるとしている。
 同プログラムは職務作成プログラムとして農研機構に登録されており、使用するには同機構との使用許諾契約が必要。プログラムの利用許諾申請は農研機構ホームページから。

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